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出産を終えた先代の周りに、スペルディア本人でなくとも
洗脳と隠ぺいを使える者を紛れ込ませておけば
術を施すことは可能なはずだ。
そうやって自分の手先を神官一族の中に置き
次の契約者と共に、ヴェールとヴィータが現れるのを
待っていたんじゃないだろうか。
少しずつ色々なことが明らかになり、繋がり始めた。
マイケルがスペルディアの手先である以上
ドラン伯爵家を初めとする神殿派の貴族達も
当然疑うべきだろう。
分かったことがある反面、分からないこともまだある。
それがスペルディアの動向だ。
ここまででも奴の悪行はかなりのものだ。
契約者殺しに始まり
キメラの生成にイレギュラースタンピード
鬼の召喚にアンデッドの生成
そして契約者の不正召喚に
それに伴う魔術師と神官見習いの大量殺人。
それはもう例の議員や、かの小兵力士も顔負けの
悪行の総合デパート状態である。
しかし、これだけのことをやらかしておきながら
誰も奴の姿や行方を知らないのだ。
こうなってくると、もはや存在自体すら疑わしくなる。
不気味以外の何者でもない。
これだけでも十分とんでもないが
ある日突然、これらを上回るとんでもないことを
やらかしてきそうで怖い。
とにかく今日、今持っている情報は全て擦り合わせた。
今後の方針としては、国王主導の下
騎士団、魔術師団合同でスペルディアとマイケル
及び他のキメラについても捜索が行われ
神殿派の貴族達に対する調査は、宰相親子が主導で
行われることとなった。
やることはまだまだあるが、状況は整理できた
という判断の下、この場は解散となった。
「さて…それじゃ私達もこっちに戻ってこようか」
「そうだな。馬車作戦が失敗した以上、もう国外にいる意味もないからな」
「西の森に戻るつもり?」
「んー・・・それなんだよなぁ」
ヴィータの言う通り、今まで私達がコライ村にいたのは
馬車作戦により襲撃犯を炙り出すだめであった。
しかし、結果的にマイケルとドラン伯爵の関与を
確認できたので、これ以上国外にいるのも意味がない。
何よりこれ以上コライ村に迷惑をかけるわけにもいかない。
だからベルマーノに戻ってこようと思っていたが
以前住んでいた西の森の拠点は敵に場所が割れているし
まだ確認こそしてないものの、馬車が全て壊されてるのに
あそこだけ無事というのも考え難い。
だがDGはともかくとして、3兄弟とタツも一緒なので
居住スペースはそこそこの広さが必要になってくる。
「こういう時こそ、契約者と神の特権を行使しなさいよ」
「どゆこと?」
「だーかーらー・・・」
* * *
「ふむ、了承した。というか、むしろ妙案であるな。カオリ殿と神々がこの城で暮らしてくれれば、状況に変化があった際はいち早く知ることができるし、行動することもできるからな」
・・・お城に住むことになりました。
王様がお部屋を用意してくれるそうです。
・・・私達の特権がデカすぎて怖い。
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次回更新は7日、木曜日を予定しております。
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