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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第17章
255/319

執念

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

「なんてことだ・・・」


事の真相が明らかになれば

それはランドルにとって、ランドルのおばぁちゃんにとって

そしてマイケルを信じていたこの国の人達にとっても

残酷な話であった。


重い沈黙が流れる中、ダレルが改めてランドルに訪ねる。


「それで?当の本人は…マイケルは今どこに?」

「それが・・・戻って来ぇへんのや」

「え、戻って来ないって…」

「ダレルに、マイケルがおかしい言うて相談した日ぃから、どこで何しとるか…神殿には戻って来ぇへん」


ランドルの言葉を詰まらせながらの返答に

もう戻って来ないのではないかという予感がよぎった。


それと同時に疑問が湧いた。

陛下とダレルパパことノービスに関しては

当時のことを覚えているのではないか。

恐らく子どもだったであろうこの2人が

当時どれだけのことを知っていて

どれだけ覚えているかは分からないが

何かヒントになればと思い尋ねてみた。


「あの、陛下と宰相殿は当時のことを覚えてらっしゃいますか?先代の契約者がその役割を終える前後の事です」

「む…そう言われると朧気(おぼろげ)ながら記憶はあるな」

「マイケルに関して、何か覚えていることはありませんか?」


私の問いに2人で顔を見合わせ、しばらく考え込んでいたが

陛下には心当たりが無いようだった。


「すまんな。あの頃はちょうど王太子教育が始まった頃で、日々追われていてな。外の様子をあまり知ることができなかった」

「私は兄上と比べれば、多少は自由になる時間がありました。1つ薄っすらと覚えているのは、あれはまだ私が幼少の頃、マイケルと共にいる先代様とお会いしたことがあります。あの時は確か、先代様がご出産されてから数カ月後くらいだったと思います。邸宅を訪れた際、赤子を抱き庭で日光浴をされていました。その傍らに、獣の耳と尾の生えた男がいたので、物珍しさからつい凝視してしまいました。すると先代様は笑いながら、彼は自分の従魔で獣人のマイケルだと紹介してくれたのです」


ノービスは当時を懐かしむように1つ1つ思い出しながら

丁寧に語ってくれた。

今の話だと、ランドルのパパだかママだかが

生後数カ月の時には、既に洗脳されていたことになる。


「しかし、神々と同等の力を持つ契約者に、洗脳などが通用するのか?」

「えぇ、タイミングを計れば可能よ」

「少なくとも、今のカオリにゃ効かねぇがな」


ヴェールとヴィータ曰く、契約者がその役割を終え

この世界で人間としての余生を望んだ後は

契約者の妊娠、出産を見守り

生まれた子が将来神官になり、世界の安寧を守れるように

加護と祝福を与えて、元いた場所に戻っていく

とのことだった。


「俺達は赤ん坊に加護と祝福を与えてすぐに消える。そして俺達が消えた瞬間から、契約者はただの人間になり、この世界の住人として余生を生きる」

「分娩中は平気でも、私達がいなくなった後は消耗した状態になり、眠りに落ちるわ。その瞬間を狙われたら、洗脳は間違いなく成功するでしょうね」


それを聞いて、スペルディアの恐ろしいまでの執念を

思い知るのだった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は4日、月曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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