ばぁちゃんの従魔
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
ちょっとワチャワチャした一幕もあったが
話は進み、宰相親子のまとめレポートも
順調に枚数を増やしていった。
しかし、私はずっと気になっていることがある。
ここに来て話が始まってからずっと
ランドルの様子がおかしかった。
ただ黙って俯いているのだが
話が進むにつれ、段々と顔色が悪くなっていった。
「ランドル、大丈夫?気分が悪いなら少し休憩しようか?」
「え?あぁ…せやな。休ましてもろてええか?」
「うん、もちろん。一旦外の空気吸ってくる?」
「そうするわ。そんで…後で俺の話も聞いてもろてもええか?」
「分かった。あ、私も一緒に行く」
なんとなく、今のランドルを1人にしたくなかった。
私はランドルと共に部屋を出て中庭を散策することにした。
しばらくはお互い無言で歩いていたが
ランドルはふと立ち止まり、ポツリポツリと話を始めた。
「俺のばぁちゃん、先代の契約者な、豪気な人で、よう笑う人やった。俺自身は契約者としてのばぁちゃんを知らんから、ようせがんで話を聞かせてもろた。おもろい話から信じられん話まで、気に入った話は何べんもしてもろたわ。ばぁちゃんは俺のことをめっちゃ可愛がってくれはった。ほんま…大好きやったわ」
思い出を噛み締めるように語られた話に黙って耳を傾けた。
何か返答を求めているわけでもなかったのだろう。
ひとしきり話し終えると、彼は顔を上げ振り返った。
「戻ろか。続きは皆の前で話す」
「うん」
何か吹っ切れたような、覚悟を決めたような
そんな表情に見えた。
そして皆の待つ部屋に戻ると、ランドルは口火を切った。
「1つ確認なんやが、ばぁちゃんの従魔が鳥やったいうのはほんま?」
「えぇ、間違いないと思うわよ。それがどうかしたの?」
「…マイケルは、俺が生まれる前からずっとばぁちゃんと一緒におった。それも事実や。疑ったことなんて無かった。けど…」
そこまで話すと、一旦大きく息を吸い込み
意を決したように話を再開する。
「俺がある程度デカなって、魔力操作と魔力感知を使いこなせるようになった頃、ばぁちゃんの周りに妙なモヤモヤがあることに気付いてん」
「妙なモヤモヤ?」
「あぁ、そん時はそれが何か分からんかった。ばぁちゃんも元気やし、おかしいとこはなんもないから、大して気にしてなかったんやが…カオリはんがタツを連れて来た時に分かってん。ばぁちゃんに張り付いとったあの妙なモヤモヤは、隠ぺいの魔法や。間違いないで」
一同パニック!
どういうことだ!?
先代契約者に隠ぺいの魔法がかけられていた
ということは、彼女自身に隠ぺいすべき他の魔法が
かけられていたということになる。
「一体何の魔法を・・・あっ!」
「…そういうことだろうな。だから誰も疑わなかったし、指摘も無かったのか」
「ん?どういうことだ?」
ダレルはピンと来てないようなので解説。
「ランドルのおばぁちゃんは、きっと洗脳されてたんだよ。マイケルが自分の従魔だと思うように。で、その洗脳を隠すために隠ぺいの魔法がかけられてたんじゃないかな。契約者本人が自分の従魔だって言い切ってしまえば、周りは疑いようがないでしょ?」
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は31日、木曜日を予定しております。
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