不自然な魂
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
ダレルと話を終え、コライ村に帰って来た。
しかし参ったな。
一体どこからどこまで話を聞かれているのだろう。
少なくともマイケルは、自分が私達に疑われていることに
気付いていると思った方がよさそうだ。
「んあぁ〜〜…疲れた…のか?」
「えぇ、多分そうよ。これが『疲れた』って感覚だと思うわ。なかなかに不快ね」
「あぁ!終わったの!?お疲れ様!」
ようやくヴェールとヴィータが戻ってきた。
どうやら生まれて初めての「疲れ」を感じたらしい。
さて、ここから少し忙しくなりそうだ。
とりあえずお茶を飲みつつ2人の成果を聞くことにした。
「まずキメラと思われる魂だが、それに関してだけ言えばアカリが召喚される前から確認できた」
「召喚される前から?っていうことは…」
「スペルディアは、随分前から良からぬ企てをしていたってことね」
ヴェールとヴィータの調査によれば
人間と動物の魂を無理矢理に融合させたような
不自然な魂がいくつか見つかったとのことだった。
しかしそれらは、アカリさんが召喚されるよりも
もっと前から出現していたらしく
スペルディアがまだ10代そこそこの頃からだというのだ。
「何が目的だったんだろう…キメラを作り出せたとして、それでこの世界を手中に収めることなんてできなさそうだけど…」
「…案外、最初はそんな崇高な目的はなかったのかもしれないわね」
「目的はどうあれ、奴がやってることを見逃すわけにゃいかねぇのは間違いねぇよ。んで、その不自然な魂が無くなってきた頃に、入れ替わるようにして始まったのが、イレギュラータイプのスタンピードだ」
「こりゃ、ますます無関係とは思えないね」
「えぇ、関係大アリでしょうね」
不自然な魂が無くなってきたということは
裏を返せば、キメラの生成に成功し出したということ。
その結果がマイケルの誕生ということだろう。
しかしそうなると…
「ねぇ、キメラってマイケルだけかな?」
「今はまだマイケル以外に会ったことはねぇが、他にもいると思った方がいいだろうな」
「そうね。ここまで派手にやっておいて、1体だけっていうのは考え難いわね」
スタンピードはすぐに脅威になるものではないが
キメラが他にもいるかもしれないというのは
かなりの脅威だ。
猫1匹にこれだけ翻弄されているのに
ここから例えばネズミやヘビなど、更に小型だったり
攻撃性の高い動物の能力を持ったキメラが現れた場合
そうとう厄介になる。
「んで?そっちはどうだったんだ?俺達が動けない間に、何か進展はあったのか?」
「あぁ、それなんだけど・・・」
私はヴェールとヴィータが瞑想状態に入ってからの出来事を
簡潔に説明した。
「なるほどな。マークされていたのは俺達じゃなかったか」
「それにしても、そのドランとかいう奴、ちゃんと調べた方がよさそうね」
「うん。騎士団の方でも要注意人物にはなってるみたいなんだけど、相手の立場が立場なだけに、大々的に捜査に入れなくて、足踏み状態なんだって」
こうなってくると、馬車を壊した奴等に尋問した
内容が重要になってくる。
マイケルとドラン伯爵の繋がりが明らかになっている以上
こいつらが手を組んで悪事を働いたのは
これが初めてではないだろうと予想がついた。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は24日、木曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




