情報の共有
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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タツの助言を受け
ベルマーノ城下で聞き込みを行うことしばし
得られた情報は主に2つ。
その1,少し前まで、妙にガラの悪い連中が多かった。
その2,その連中から、ドラン伯爵家への道を尋ねられることが多かった。
ギルドの建物だってあるし
冒険者が頻繁に出入りする城下では
多少ガラの悪い連中がいたところで違和感はない。
しかし、その地に暮らす人々が「多い」と感じる程に
そういった輩がいるのは少し異常だ。
そしてここで問題。ドラン伯爵とは誰でしょう?
聞き込みの中で分かったのは
名門貴族と呼ばれ神殿派の筆頭であるが
黒い噂が絶えないということだった。
これ以上の情報は出てこなかったので
今日のところは引き上げた。
コライ村に帰ってくると
ヴェールとヴィータはまだ瞑想中だった。
やはり、過去の記録は膨大なのだろう。
いくら神様といえど、そう簡単には網羅できないようだ。
とりあえず、聞き込みの結果を共有すべく
従魔達にも念話を繋ぎつつ、ダレルに連絡をする。
『はい、こちらダレルです』
「カオリです。今話せる?」
『ちょうどよかった。俺もお話したいことがあったんです。まずは、そちらからどうぞ』
「うん、ありがとう。今日ね、城下で聞き込みをしてきたんだけど、なんだか少し前まで、ガラの悪い連中がやたら多くいたらしいの。冒険者の出入りが多いとはいえ、地元の人がそう感じるってことは、余程だったんじゃないかな。それと、その連中からドラン伯爵家への道を聞かれることが多かったんだって」
『ドラン伯爵だと?』
「うん、神殿派の筆頭って聞いたけど、どんな人なの?」
『ドラン伯爵は、名門と言わる家柄でな。代々神殿派の筆頭として、パトロンの中では一番の財力と人脈を持ち、神殿と神官を崇拝している。神殿の維持という側面から見れば、間違いなく貢献度はトップだ。・・・だが、黒い噂も後を絶たなくてな。人攫いや人身売買などをやっているという、もっぱらの噂だ。あぁ、カオリ殿が初めて陛下の御前に出た時に、難癖をつけてきた者がいただろう?あれがドラン伯爵だ』
「あぁ!あのオッサンか!」
嫌いだわぁ…あのオッサン!
謎が1つ解けたところで、次はダレルの話を聞く。
『2つあるんだが、まずはスタンピードの件。アカリ様のご存命前後の報告書を洗ってみたところ、やはりルビアスとサミーロが言っていた通り、イレギュラーが発生し始めたのは、アカリ様の没後からということが分かった。そしてもう1つなんだが…ランドルから相談を受けた』
「ランドルから?なんか、珍しい?」
『あぁ、過去を振り返っても、極めて珍しい事だ』
ランドルから受けたという相談内容を聞いて
憶測の域を出なかったものが確信に変わった。
「ねぇ、やっぱりランドルはスペルディアとは関係ないよ」
『あぁ、俺もそう思う』
マイケルが以前から怪しいと思っていた私達とは違い
ランドルは全幅の信頼を寄せていたはずだ。
自分が母親のお腹にいる時からの付き合いなのだから。
しかし、そのランドルがマイケルの行動を訝しんで
滅多にしない相談をダレルに持ちかけた。
もしランドルがスペルディアと通じているならば
そんなことはしないだろう。
希望となる材料が1つ増えたのだった。
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