荒療治
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
「先に謝罪させてくれ。すまない。だが、このままではマズいことになるんだ。少々手荒になることを許してくれ」
そう言うが早いか
ものすごい勢いとスピードでテーブルを乗り越え
アーサーの頭を正面から鷲掴みにした。
「な!?っにすんだこの野郎!離せ!」
突然の衝撃にアーサーは驚いたようだが
さすが、腐っても魔術師団長
咄嗟に反撃をするべく、攻撃魔法を放とうとした。
「うるせぇ、ちょっと黙ってろ」 パチン!
ヴィータ様が指を鳴らすと
アーサーがその場に崩れ落ちた。
「アーサー!」「団長!」
俺とケイトは、思わず駆け寄った。
「心配すんな。ちっとばかし意識をトばしてるだけだ」
「助かった。2人がいてくれて良かったよ。さすがは神だな」
タツの称賛に露骨にドヤる神々。
しかしそれもそのはず。
あの一瞬で、ヴェール様がアーサーの魔法を封じ
ヴィータ様が意識を奪うという
神による神業が披露されていたのだった。
「これで落ち着いて時間をかけられる。抵抗する相手の意識に無理やり干渉するのは、相手にも負担がかかるし、俺としても骨が折れる」
タツはそう言うと、アーサーをソファに寝かした。
そして枕元に行くとそこで跪き
アーサーの額にそっと手を置いた。
「ではこれから始めるが…ケイト、ダレル、万が一のために、俺の手が届く範囲で待機しておいてくれ」
「分かった」「はい」
俺とケイトがソファの前へ移動したのを確認すると
タツは頷き、俺達がいる所の向かい側辺りの虚空を見つめ
手を差し出し、話しかけた。
「長らく待たせ、すまなかった。アーサーに思いの丈をぶつけてやれ」
タツがそう言うと、タツの両手が淡く光った。
その光が収まると、フウッと1つ息を吐いた。
「まずはこのまま様子を見る。このままアーサーが戻ってくれば良し。だが、もし連れて行かれそうになった時は…頼むぞ」
タツはアーサーの額に手を置いたまま
険しい顔でそう言った。
俺とケイトは力強く頷いて見せた。
どれくらい経っただろうか。。
しばらくは何も起こらなかったが
次第にアーサーの息が荒くなり、苦しみだした。
タツは変わらずアーサーの額に手を当て
険しい顔をしていた。
「まずいな、このままでは…ケイト、出番だ。頼んだぞ」
「は、はい、お願いします。あの、それで、どうすれば?」
「俺の手を掴み、なるべく何も考えないでくれ。ダレル、ケイトを支えてくれ。気を失うから」
言われた通りケイトはタツの手を握り
俺はケイトの体を支えた。
直後、ケイトの体が傾いだ。
そのまま床に寝かすわけにもいかないので
アーサーの体にもたれかからせた。
その姿が、まるで死者に泣き縋っているかのように見えた。
縁起でもない想像を頭から追い出して
2人の帰還を待つが、なかなか戻らず
時折苦しそうな唸り声を上げていた。
俺がやきもきしていると、ついに俺にも声がかかった。
「よし、もうひと押しか。ダレル、いけるか?」
「あぁ、頼む」
俺はあらかじめ床に座ると
タツの手を握っているケイトの手の上から
自分の手を重ねた。
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