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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第16章
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荒療治

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

「先に謝罪させてくれ。すまない。だが、このままではマズいことになるんだ。少々手荒になることを許してくれ」


そう言うが早いか

ものすごい勢いとスピードでテーブルを乗り越え

アーサーの頭を正面から鷲掴みにした。


「な!?っにすんだこの野郎!離せ!」


突然の衝撃にアーサーは驚いたようだが

さすが、腐っても魔術師団長

咄嗟(とっさ)に反撃をするべく、攻撃魔法を放とうとした。


「うるせぇ、ちょっと黙ってろ」 パチン!


ヴィータ様が指を鳴らすと

アーサーがその場に崩れ落ちた。


「アーサー!」「団長!」


俺とケイトは、思わず駆け寄った。


「心配すんな。ちっとばかし意識をトばしてるだけだ」

「助かった。2人がいてくれて良かったよ。さすがは神だな」


タツの称賛に露骨にドヤる神々。

しかしそれもそのはず。

あの一瞬で、ヴェール様がアーサーの魔法を封じ

ヴィータ様が意識を奪うという

神による神業が披露されていたのだった。


「これで落ち着いて時間をかけられる。抵抗する相手の意識に無理やり干渉するのは、相手にも負担がかかるし、俺としても骨が折れる」


タツはそう言うと、アーサーをソファに寝かした。

そして枕元に行くとそこで跪き

アーサーの額にそっと手を置いた。


「ではこれから始めるが…ケイト、ダレル、万が一のために、俺の手が届く範囲で待機しておいてくれ」

「分かった」「はい」


俺とケイトがソファの前へ移動したのを確認すると

タツは頷き、俺達がいる所の向かい側辺りの虚空を見つめ

手を差し出し、話しかけた。


「長らく待たせ、すまなかった。アーサーに思いの丈をぶつけてやれ」


タツがそう言うと、タツの両手が淡く光った。

その光が収まると、フウッと1つ息を吐いた。


「まずはこのまま様子を見る。このままアーサーが戻ってくれば良し。だが、もし連れて行かれそうになった時は…頼むぞ」


タツはアーサーの額に手を置いたまま

険しい顔でそう言った。

俺とケイトは力強く頷いて見せた。


どれくらい経っただろうか。。

しばらくは何も起こらなかったが

次第にアーサーの息が荒くなり、苦しみだした。

タツは変わらずアーサーの額に手を当て

険しい顔をしていた。


「まずいな、このままでは…ケイト、出番だ。頼んだぞ」

「は、はい、お願いします。あの、それで、どうすれば?」

「俺の手を掴み、なるべく何も考えないでくれ。ダレル、ケイトを支えてくれ。気を失うから」


言われた通りケイトはタツの手を握り

俺はケイトの体を支えた。

直後、ケイトの体が傾いだ。

そのまま床に寝かすわけにもいかないので

アーサーの体にもたれかからせた。

その姿が、まるで死者に泣き縋っているかのように見えた。


縁起でもない想像を頭から追い出して

2人の帰還を待つが、なかなか戻らず

時折苦しそうな唸り声を上げていた。


俺がやきもきしていると、ついに俺にも声がかかった。


「よし、もうひと押しか。ダレル、いけるか?」

「あぁ、頼む」


俺はあらかじめ床に座ると

タツの手を握っているケイトの手の上から

自分の手を重ねた。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は5日、月曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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