安心感
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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部屋からケイトが出てきた。
タツとの話は終わったようだ。
心なしかケイトの表情は、どこか吹っ切れたような
何か、覚悟を決めたようなものに見えた。
「お待たせしました。行きましょう」
「あぁ。…ケイト、頼んだぞ」
「はい」
彼女の表情を見て、思わず口からこぼれた言葉だった。
自分で言った言葉だが、戸惑った。
何を頼むんだ?
これから話をして、力を行使するのはタツのはずなのに
ケイトに何を頼むというのか。
しかし、そんな意味の分からない俺の言葉に
ケイトはしっかりと頷き、返事をしてくれた。
なんだ、この安心感は。
先程まで結構な不安があったのだが
大丈夫な気がしてきた。
それくらい、今のケイトは決意に満ちていて
頼もしく思えたのだった。
いつもの密談用会議室にて、タツ達には待機してもらい
俺とケイトは、魔術師団の執務室にやってきた。
「アーサー団長、お時間です。準備はよろしいですか?」
「あれ?もうそんな時間かぁ。ってかダレルもいるじゃん。話ってここでするんじゃダメなの?」
「生憎、話があるのは俺じゃないんでな。客人を待たせている。来てくれ」
「え?客人?…何だよ、何なんだよ?俺の知らないところで何が起こってるんだよ!?」
「つべこべ言わない!」「ガタガタ抜かすな!」
俺とケイトのセリフが見事に被った。
「うわぁ〜ん…俺の仲間が俺に厳しい…」
「…はぁ。お客様といっても、アーサー団長もよくご存知の方ですよ」
「え?俺も知ってる?誰誰?あ!もしかしてカオリさん!?」
「いいから行くぞ」
先程までとは打って変わって上機嫌で歩き出したアーサーを
皆が待つ会議室へ連行した。
「・・・え?何、この顔ぶれ?異種格闘技戦でも始まるの?」
「もしそうなら、俺達人間に勝ち目はないだろうな」
神々にカオリ殿、タツ、そして俺達3人。
この面子を見て、異種格闘技戦などと宣えるだけの
余裕はまだあるらしい。
「とにかく座れ。…少し長丁場になることは覚悟しておけ」
「えぇ…そうなの?分かった」
少々ゲンナリとした表情で腰を下ろし
話を聞く体勢を整えると、口火を切ったのは神々だった。
「まず、この世界で生きている以上、この世界と俺達の力から、お前達は逃れることはできない」
「人間の死後における、魂の扱われ方や生まれ変わるまでの流れ、それは分かってるかしら?」
「そりゃまぁ…この国で平均的な教育を受けてりゃ、その辺は皆知ってますよね」
「そうだな。だが最近になって、俺達も知らなかった新しい発見があった」
「自分達の力を意識もせずに常時開放し、この世界の法則を作り上げてしまったが故に、見落としていたことがあったのよ」
「はぁ…見落としていたこと…ですか」
いまいちピンと来てない様子で返事をするアーサー。
まぁ、この段階ではなんの話が始まるのか
予想すらできないだろう。
状況をある程度把握している俺でも
ここからどう繋がるのかまだ見えない。
これか語られることは
きっと、アーサーにとっては受け入れ難いものになる。
彼が最後まで大人しく話を聞いてくれることを
願うばかりだった。
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