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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第16章
221/319

罠を張る

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!


ここから新章に突入です!

この章はダレル視点になります。

よし、これで方針は決まった。

後は、全員がそれぞれ1人になるタイミングを狙って

別の場所を教えておけばいい。

陛下には、個人で謁見許可が必要だが

その他の者達は特に難しくはない。


「お時間を取って頂きまして、ありがとうございます」

「あぁ、良い良い。ここではそうかしこまるな。かわいい甥の頼みだ。時間など、いくらでも作ってやるぞ」


密談用の会議室で、俺と向かい合って腰を下ろし

陛下はおどけた様子でそう言って

場の空気をほぐしてくれた。

その言葉に乗じて俺は地図を広げ

単刀直入に本題を切り出した。


「実は、カオリ殿の転居先が無事に決まったようでして」

「ほう、そうか。従魔達の転移魔法の練習がてら、転居先を探すと言っていたが、決まったようで何よりだ。…しかし、本人からではなく、お前からの報告ということは、少なからず襲撃を受けた件が関係しているということか」

「仰る通りです。まず、()()()転居先ですが…ここ。『南東の森の中』になります」

「ん?()()()…とはどういうことだ?」

「…大変申し上げにくいのですが…実は、カオリ殿への襲撃、調べた結果神殿関係者が手引している可能性が浮上しました」

「な、なんだと!?それは、間違いないのか?」

「まだ、確証はありません。しかし、疑念を抱かざるを得ない材料が多々ございまして…ですので、尻尾を掴むためにも、罠を仕掛けます」

「罠?」

「はい。その罠を発動させ、成功させるためには、陛下のご協力が必要不可欠なのです」

「協力…とは、何をすればよいのだ?」

「難しいことではございません。誰かにカオリ殿の転居先を尋ねられた時、先程申し上げた本当の転居先は教えずに、『北東の森の中』と答えて頂きたいのです。私はこれから、父と兄、アーサー達にも同じ話をしてきます。そして神殿の者達には、最初からカオリ殿の転居先は北東の森の中という話をします。つまり、最終的に全員が全員、カオリ殿の転居先を尋ねられたら『北東の森の中』と答える状況を作り出します」

「それが…罠ということか」

「はい。神々の話では、再度の襲撃はほぼ間違いなくある。と」

「なるほど…その状況で刺客が北東の森に差し向けられたなら、神殿関係者の関与が確定するということか」

「そういうことです。ですので陛下、くれぐれも本当の場所を他者に教えないようにして下さい。例え相手が、我が父や兄でもです。いつ、どこから情報が漏れるか分かりませんから」

「うむ。心得た。必ず守ると約束しよう」

「ありがとうございます。何卒(なにとぞ)よろしくお願い致します」


これでよし。

後は、父や兄にも同じように話せばいい。

俺はその日のうちに、2人の執務室やら私室を訪ね

陛下にしたのと同様の話をした。

ただし、()()()転居先を父には「北西の森の中」

兄には「東北の森の中」と伝えてだ。


そして次は神殿組、ランドルとマイケルなのだが…

これがなかなか難しい。

というのも、神殿は王都にこそあるものの

王城からは少し離れている上に

そもそもが治外法権をもつ独立機関なのだ。

そのため、互いに用事がない限り

気安く行き来するような間柄ではないのだ。


どうしようかと悩む俺に、意外な提案をしてくれたのは

コリンだった。


「いっそのこと、最重要機密事項の伝達とか銘打って、議会に呼び出して公表してしまっては?襲撃があったのは皆周知の事実ですし、おいそれと秘密を漏らして、疑惑の渦中に飛び込む馬鹿もいないでしょう」


悪くない提案ではあるが…言い方よ。

ここまでお読み頂きありがとうございました。


「北東の森」と「東北の森」

ちょっと分かりにくいかと思いますが

東側の森の中、北の都市寄りが「北東」

東の都市寄りが「東北」という感じでフワッと

イメージして頂ければ(^_^;)


次回更新は8日、月曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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