ノスタルジーの街
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
1ヶ所目の設置を終えた後、西の森に戻って来た。
「1ヶ所分の馬車が出来上がるまでに、およそ1週間。全部設置するまでに1ヶ月以上はかかっちゃうね」
「それまで神様達にウィムニスにいてもらうの?」
「いや、さすがにそれは時間をかけ過ぎだから、必要な分のパーツを作り終わり次第帰ってくるよ。…馬車本体を作り出せれば早いんだけどね」
「まぁ、念には念を入れてってことよね」
「そう。せっかくここまで協力してもらってるのに、その横着のせいでバレたら意味ないからね」
国外で行われているとはいえ
大型の物を作ればそれなりの魔力を使う。
魔力感知に秀でている者ならば
その魔力は見逃さないだろう。
神であるヴェールとヴィータ、それから契約者である
私の力は、人間のそれとは質が違うので
国外であろうと、隣国程度の距離ならば分かってしまう。
「結局最後は、人間の手が必要になるんだよね」
「神様のお力も、万能じゃないんですねぇ」
「・・・・・・」
リーフからの発言に、黙らざるを得なかった。
恐らくだけど、魔核ならできるんじゃないだろうか。
感知されずに力を行使することが。
その可能性を予想していながらも
誰もそれを口にはしない。
今いるメンバーの中で、魔核の存在を知っているのは
私と従魔達だけ。
コトの重大さが分かっているからこそ
魔核の存在をこれ以上公にしてはいけないという
彼女なりの意思表示だと思った。
翌日、魔法の練習と馬車の設置を同時に進行すべく
2ヶ所目をどこにしようかと相談し、東北の森に決定。
西の森から、再び城下へ転移。
1ヶ所目の時と同じように
まずは乱気流に匹敵する揺れの馬車に乗り
東部の都市、ガーナドゥへ到着した。
「わぁ・・・なんか、今までと大分雰囲気が違うね」
「本当ですね。街の装飾やニオイも、独特なものがありますね」
フェンの言う通り、街並みが城下とは全く違っていた。
人々の服装や髪型も、地元民かそうでないかが
一目で分かるくらいには違う。
柄は違うが、男性はアイヌの民族衣装のような
女性は、着物とベトナムの民族衣装であるアオザイを
足して2で割ったような服を着ていた。
どこか懐かしさを感じさせながらも
初めて見る色合いや模様に、しばしば目を奪われた。
「私達も、話には聞いてましたけど、実際に来たのは初めてです」
「すごいわね。まるで異国の地を歩いてるみたいだわ」
「そういえば、アーサーって東部に住んでたんだよね?前にダレルが言ってた」
「えぇ、そうみたいね。団長は東部出身だって言ってたわ」
「なんでも優秀な魔術師は、東部出身者が多いみたいですよ」
「へー!そうなんだ。じゃ、アーサーもその中の1人ってことだね」
懐かしくも独特な雰囲気に
ノスタルジックな気分になりつつ、その日の宿を探すと
なんと!温泉に出会えたではないか!
年甲斐もなくはしゃいでしまった。
私以外は、皆初めての温泉だったようで
しっかり堪能していた。
これは、後でタツも連れてきてあげようと
ガーナドゥでも、あちこちにマーキングをしまくった。
そして翌日、北部行きの馬車で森の近くまで来て下車。
そしてその後は例の高速移動。
ファイもニーナもさすがは元冒険者と言うべきか
見事な適応力を発揮し、狼達の背中に乗り
最早、乗りこなしていると言っても過言ではなかった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は6日、木曜日を予定しております。
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