補佐の必要性
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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「馬車の運搬って、カオリ様がやるんじゃダメだったんスか?」
城下へ買い出しに行った4人を見送った後
思い出したようにヨルが尋ねた。
もちろん、その方が手っ取り早いのは事実だし
運搬の全てをニーナに任せるつもりはなかった。
「一応、私は『お目付け役』ってことで残ってるけど、他にも役目はあってね。『護衛』と『カムフラージュ』と『救出』護衛ってのはそのまま。万が一またアンデッドの襲撃があったら、アンタ達だけじゃ対処しきれないでしょ?」
「あ、確かにそうッスね」
「拘束はできますけどぉ、私達だけじゃ魂の開放はできませんよねぇ」
「もしファイさんの魔力が監視されているのだとしたら、襲撃がないとは言い切れないですね」
「そうそう。次にカムフラージュは、ニーナが現場から離れることを隠すため」
これはもう考え出したらキリがない話ではあるが
監視対象に私も含まれていた場合
ちょくちょく姿を消すのは不審に思われる。
さっきの1回は「忘れ物を届けに」
とかでギリ誤魔化せるが、そう何度もは無理だろう。
「ファイも言ってたし、自分達でもやってみて分かったと思うけど、転移魔法は結構な魔力を使うんだ。いくら普段魔力を抑えて目立たないようにしてても、転移する時はどうしても魔力を使わざるを得ない。そうなったら、私が国外へ頻繁に転移してるのはすぐバレるでしょ?」
その点ニーナは、ベルマーノ入国後に
初めて私達と関わるということもあり
ノーマークなのではないかと思った。
「実は今回、ニーナがここへ来てくれてることを知ってるのは、アーサー、ケイトと魔術師団の数名。それからダレルとコリンだけなんだ。国の上層部には知らせてないの」
いつも身近にいる仲間が
突然どこかに行ってしまうのは不自然なため
さすがに魔術師団の近しい仲間数人には
ファイの補佐ということで話を通してあるらしいが
その他の者達にはニーナの同行は知らせていない。
忙しい国の上層部が
一団員をそこまで気にかけているとも思えない。
「それでも念には念を入れて、ニーナがウィムニスに転移する時は、私も同時に転移魔法を使って、ニーナの魔力を隠すようにしようと思ってるわけ」
もちろん私自身は国内に転移するのだが、基本的には
・ニーナはウィムニス、私城下or前の馬車の設定場所に転移
↓
・ニーナ帰ってくる
↓
・幻術と隠ぺいをかける
↓
・次の場所へ移動
を繰り返す予定なのだ。
引越し先の下見と触れ回っているし
生身の人間が同行しているので
私が森や城下へ行く分には「場所を吟味していた」
とか、「物資を補給していた」で通る話だ。
「んで、救出は転移に失敗した時のため。私が残る一番大きな理由がこれかな」
事前にファイから聞いた話では
通常、転移魔法の習得を目指す際に
いきなりこんなハードな練習はしないらしい。
マーキングを覚えたら
まずはそれが目視できる範囲の近距離から始め
徐々に距離を伸ばしていき
最終的に未踏の地からでも戻れるようにするのだと。
しかし今回は作戦の一環になってしまったので
例外中の例外だそうだ。
「だから、もしマーキングの魔力を掴みそこねて転移に失敗した場合は、全く別の場所に飛んでしまったり、最悪空中に放り出されることにもなるから、本当に集中してね」
という、恐ろしい説明を受けていたのだった。
私は今や、従魔達の元へも転移できるようになったので
救出は私にしかできない、最重要ミッションなのだ。
「というわけで、ニーナの助けは不可欠なんだよ」
「なるほど・・・」
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