作戦の全容
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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従魔達のマーキングが完璧になった頃
ウィムニス組から連絡が入った。
『カオリー?そっちはどう?こっちは今ウィムニスに到着して、作業場に案内されたわよ』
『どうする?一旦こっちに来るか?』
『あ、マジで?んじゃ、ニーナ連れて行くわ』
『分かった。待ってるぞ』
「ファイ、ニーナ、今ヴェールとヴィータから連絡が入った。これから作業を始めるみたい。ニーナを連れて1回向こうに行きたいんだけど、いい?」
「いよいよね…。ニーナ、頼んだわよ」
「うん、頑張るっ!カオリさん、お願いします」
「よし、じゃあ行ってくるね」
「「「「「行ってらっしゃいませ」」」」」
私はニーナを連れて、ウィムニスへと転移した。
到着した先では、作業場となる場所で
ヴェールとヴィータ、タツ、そしてルイ男爵が待っていた。
「男爵殿、ご無沙汰しております」
「お久しぶりですな、カオリ殿。そちらのお嬢さんが今回の?」
「えぇ、そうです。運搬係をやってくれるニーナです」
「はじめまして、ニーナと申します。どうぞ、よろしくお願いします」
「ルイと申します。こちらこそよろしく、ニーナ嬢」
「じゃあニーナ、早速で悪いんだけど、マーキングしてくれる?」
「はい!」
ニーナがその場にマーキングを施したのを見届けてから
作戦の最終確認をするべく話を始めた。
「それではこの後の流れを確認していきます。まずはタツ、国賓としてしばらくの間は世間の目を引き付けておいてもらう。その間に、ヴェールとヴィータはこの作業場でパーツを作り出す。そのパーツを職人さん達に組み上げてもらい、仕上がったそれらをニーナが運ぶ。そして、私が向こうで幻術と隠ぺい魔法をかける」
ダレルが考案した作戦。
それは、家を建てる代わりに車輪のない馬車を
並べて設置するというものだった。
馬車と一口に言っても、その形状は様々で
今回使うのは、日本でも明治初期に一時使われていた
2階建てのもので、30人は乗車できる大型の馬車だった。
しかしいくら大型と言えど、1台で家と言える体積を
賄えるはずもなく、2〜3台は並べなければならない。
当然ながら、そんな大型の馬車を
ホイホイと量産できるはずもない。
かと言って1から作れば、莫大な時間と費用がかかる。
そこで導入されるのが、神様式量産パーツ。
材料をヴィータが回収し、ヴェールが生産。
出来上がったパーツを職人さんが組み上げて
大型馬車を量産するのだ。
加えて、ヴェールとヴィータがパーツに
魔力を付与すれば、私は馬車の元まで
転移が可能になる。
直接馬車を作りだせば良いと思われそうだが
パーツのような細かい物を作り出すなら
それほど力も使わないので、察知されにくい。
しかし、このようなことをベルマーノ国内でやれば
上層部にもすぐにバレる。
だからこそ、他国に協力を仰いだという
念には念を入れた結果だった。
「私はすでに、襲撃を受けて引っ越しをするということを公言してあります。そしてその引越し先を選ぶために、従魔達の転移魔法の練習に便乗し、あちこち下見をするつもりだとも言ってあるので、家庭教師をしてくれるニーナが私達と行動を共にすることを不審には思われないはずです。ニーナには、その先々でマーキングをしてもらい、ここで組み上げた馬車を運んでもらう。そして、私が各種魔法を施した後、ここからはダレルにかかっています」
各場所に馬車を設置し終えた後、ダレルには
「カオリ殿の引っ越し先が決まった」
と報告してもらう。それと同時に
「万が一襲撃犯の耳に入るといけないので他言無用」
と付け加える。
馬車を設置する場所は全部で5箇所。
容疑者も5人。
それぞれに別の場所を教え
その後の彼等の行動から犯人を炙り出そう
という作戦だった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は30日、火曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




