できたっ!
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
「で・・・できたっ!できた!カオリ様!できました!」
あれから更に3日。
魔法教室が開講してから10日目にして
遂に成功者第1号が現れた!
「よぉし!さすがヨル!よくやった!」
「やっぱ、カオリ様の教え方が上手いからッスよ!」
「うーん、それはどうだろう。強いて言うなら、私とヨルの感覚が一致してたからだと思うよ」
せっかくヨルが褒めてくれたところ申し訳ないが
教え方なら、間違いなくファイとニーナの方が上手いのだ。
そんな彼女達の教育が実を結ぶまであとわずか
というところまで来ていた。
そして、いくらも時を置かずに
「できた!ファイ様!できましたわ!」
「わ、私もぉ!私もできましたぁ!」
「やったわね!・・・うん、大丈夫。2人ともよくできてるわ」
「お、これは・・・できた…のか?」
「ニーナさん、これで合ってますか?」
「わぁ!ちゃんとできてます!やりましたね!おめでとうございます!」
結局、2週間とかからずに全員がマーキングを
覚えることができたのだった。
とりあえず第一関門突破。一安心である。
「後は…できれば忘れないうちに反復練習をしたいのですが、これは消したりできないんですか?」
真面目なフェンらしい質問が飛んできた。
一度付けたマーキングは、術者本人が死ぬか
もしくはその場所が破壊、消滅するまで残り続ける
というのが、この魔法の定石とされていたのだが・・・
「あ、練習する?さすがフェン。堅実。ちょっと待ってね」
「ちょっと、何する気?」
「まぁ見てて。私これでも一応契約者だからね」
怪訝な顔をするファイにニカッと笑って見せると
従魔達が付けたマーキングを
正確にはそこに留まっている彼等の魔力を回収する。
そうしてまた、本人達に還元するという
神様式永久機関を披露した。
ニーナは驚いていたが、ファイは最早呆れている。
「ホント、こうなったら何でもありなのね」
「怪我の功名ってやつなのかなぁ。通常、契約者は災禍の真っ只中に呼ばれるらしいけど、私の場合は平和だったところに呼び出されたからね。力の使い方について、色々調べられてたし試せたんだ」
この家で暮らしている間に、ヴェールとヴィータも
今までやったことのなかった力の使い方を、色々試した。
さっきのマーキングを消したのも
ヴィータが襲撃してきたアンデッドから
魔力を抜き取っているのを見て思いついたもの。
魔力には個人差があって
誰の魔力かが分かっているからこそできる芸当だ。
力の使い方を試している間に
過去の契約者についての話も聞いた。
私以外にも魔核に干渉を受けたような事例があったか
知りたかったのだが、答えはNOだった。
酷い話だが、過去の契約者達は皆似たりよったりで
アカリさんを除けばあまり記憶にのこっていないのだとか。
だからこそ、全てが異例ずくめの私は
この先どれだけの時間を重ねても忘れることはないだろう
とも言っていた。
本当なら、そう言ってもらえるのは喜ばしいはずなのだが
それまでこの世界のために尽力してきた
歴代の契約者を思うと、複雑な心持ちになるのであった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は27日、土曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




