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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第14章
199/319

見送り

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

そして3日後・・・

私達は再び城へとやって来た。


3人の見送りをするべく、出発の準備を整えていた

ウィムニスの使者であるニックの元へ行ったのだが

彼は顔いっぱいに疑問符を貼り付けて困惑していた。


「あの…えっと…お荷物はこれだけですか?先日もお話した通り、陸路での入国になりますので、順調に進めたとしても、最低2週間はかかるのですが…」


2週間分の旅の装備とは思えない荷物の少なさを見て

驚いているようだった。


それもそのはず。

タツが持参した荷物といえば

正装を含めた着替えが数着と、携行食と水を少々のみ。

ヴェールとヴィータに至っては

手ブラという超軽装なのである。


「あ、そういえば言ってなかったね。基本的には3人とも飲まず食わず休まずでも平気なの。何と言っても2人は神様だからね!鬼の生態については絶賛観察中ではあるけど、物質的な食料や水は無くても困らないみたい。それでも多少の携行食と水を持っていくのは、気分転換のためだね」


なんと、遂に私まで「言ってなかったシリーズ」を

発動させてしまった。

この世界に慣れてきたということだろうか。


「そ、そうですか…では、大丈夫…なのですね?」

「フフッ、大丈夫よ。心配しないで。どうしても必要なものが出てきたら、私が作ってあげるわよ」


不安気に確認してくる彼をヴェールが宥めて納得させた。

神様にそう言われてしまっては(あらが)(すべ)もなく

ニックは馬車の扉を開けるのだった。


「いってらっしゃい!タツ、しっかり見聞を広めておいで」

「あぁ、行ってくる」

「2人共、タツをお願いね」

「もちろん」「任せて」

「それじゃニックさん、どうかお気をつけて。ウィムニスの国王陛下以下皆様に、くれぐれもよろしくお伝え下さい」

「はい、必ず。では、失礼致します」


馬車が動き出した。

それに合わせるようにして

騎士団と魔術師団が追随していった。

他国からの正式な来賓なので

国境まではベルマーノ軍が護衛に着くとのことだった。


「うーん…不思議な感じだ」

「何がです?」


私が独りごちると

共に見送りに来ていたコリンが反応を返した。


「いやね、ヴェールとヴィータが私から離れることって今までに無かったから、何か変な感じがしてね」

「寂しいですか?」

「寂しい…っていうのかなぁ?念話でも繋がれるし、最悪こっちに召喚するっていう手段があるから、いつでも会えると思うと、寂しいというのとはまた違う気がする。強いて言うなら・・・不安?」

「不安?ですか?姐さんに限って?」


コリンが全く腑に落ちていない顔をしている。

こいつは私をなんだと思っているんだろう。


だが、スッと出てきた言葉が「不安」だった。

思えば、こっちの世界に来てからというもの

右も左も分からない私に付きっきりでいてくれた彼らが

2人揃ってこんなに長期間、長距離離れるのは

今回が初めてだったのだ。


この世界に初めて1人で投げ出された気がして

出てきた感情が「不安」だった。

今更ながら、ヴェールとヴィータが

いかに私の中で大きな存在になっていたかというのを

改めて思い知らされたのだった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は18日、木曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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