それはできない
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
ブクマ登録、評価も頂きまして感激の極みでございます!
あれから少し考えた。
タツの魂に干渉する力。
通信球の時みたいに、何か既存の術式を改良して
魂に付けられた穢れを取り除くことはできないだろうか。
「おーおー、随分難しい顔してんなぁ」
「それはまぁ、やろうとしているコトがコトだけに、難しい顔にもなるわよねぇ」
「うーん・・・」
「でもねカオリ、それは止めておいた方がいいと思うわよ」
「え、なんで?」
「仮にその術式の開発に成功したとして、お前、それを何で試すつもりだ?」
「あ・・・そっか」
「通信球の時は、失敗しても簡単に直せるものだったからよかったけど、さすがに人間の魂を実験台にするというのは、この世界の神として見過ごすわけにはいかないわね」
「そりゃそうか…そんなことができてたら、時間をかけるしかないって答えにはなってないよね」
「まぁ、そういうこった」
ヴェールとヴィータに諭されて
自分の浅はかさに気が付いた。
ヴェールの言う通り、通信球の時は良かった。
傷付いても壊れても、私1人の力で修復できたし
何度も試せた。
でも魂となるとそうはいかない。
付いた傷は消せないし、壊れてしまったら消滅してしまう。
そうなれば、その魂は二度と生まれ変わることはできない。
傷付いた魂は、生まれ変わることはできるが
何かしらの問題を抱えて生まれてくるらしい。
「魂が傷付くってこと自体、そうそう起こるもんじゃねぇんだが、稀にあるんだよ。ぶっちゃけ原因はよく分かんねぇ」
「だから防ぎようがないのよね。ちなみに、傷付いた魂が動物に生まれ変われば人的被害を出すような害獣に、民間人なら凶悪犯罪者に、そして為政者なら暗君になるわ」
そこまでの話を聞いて、ふと思い至る。
「ねぇ、それじゃまさか、スペルディアってのは…」
「あぁ、たぶん傷付いた魂の転生体なんだろうな」
「よりにもよって神官になっちゃうとはね…私達も予想してなかったわ」
神様である2人にも原因が分からず
対策ができないということに
少なからずショックを受けた。
防げないということは、これから先も
同じようなことが起こりうるということ。
第2、第3のスペルディアが
生まれてしまうかもしれないのだ。
「それって…原因を究明したほうがいいんじゃないの?」
「それがね、昔一度やろうとしたことがあるのよ。でも…」
「邪魔されてできなかったんだよ」
「え!?ねぇ、それって…」
「あぁ、多分そういうことだ」
2人の邪魔ができるということは
神である彼ら以上の力を持っている存在であるということ。
しかし、そんな存在がおいそれといるはずがない。
可能性があるとすれば・・・
「魔核が関わってるってことね」
「ウソでしょ…何のために」
発覚した可能性に驚愕している時だった。
「どなたか、聞いておられますかな?こちら、ルイでございます。ダレル様にご依頼いただいた件、全て整いましたことをお知らせいたします。つきましてはウィムニスより、国としてタツ殿を正式にご招待する旨をお伝えするべく、使いの者を向かわせました。今しばらくお待ちください」
突如、通信球からルイ男爵の声が聞こえたのだった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は9日、火曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




