糸電話からケータイへ
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
今日から新章に突入です!
「ふぃ〜、ただいまぁ!」
ダレルからルイ男爵の通信球を受け取って
なんやかんやありながら、私達は帰宅した。
「おかえりなさいませ」
「お疲れ様でした!」
「皆さんの反応はいかがでした?」
「んーふふ。良かったよ」
3兄弟は出迎えてくれたが、それと同時に
改良型通信球に対するダレル達の反応を知りたがった。
それぞれのリアクションを伝えると…
「うーん、やっぱダレルさんはカオリ様としょっちゅう会ってるから、そのスゴさに慣れちゃってる感ありますよね」
「アハハ。まぁ、それもあるかもしれないけど、新しい術式を開発して通信球に組み込むって作業に関しては、魔術師の方が理解があるだろうから、アーサー達とのリアクションに差があるのは仕方がないよ」
皆の反応を思い出しながら微笑ましい気持ちになっていた。
通信球に施した改良は
ざっくり言うと携帯電話と同じようなもの。
持ち主の魔力を動力としていて
通信球に魔力を流すと中の術式が発動する。
タツの力を応用し、洗脳の術式を改変したそれは
持ち主が思い浮かべた、別の通信球を持つ相手の意識に
直接働きかけ着信を知らせる。
着信を受けた相手が、話せる状態なら通話ボタンを押す
つまり魔力を流せば通話が始まるというものだった。
使用者が限定されている糸電話のような状態だったものが
魔力さえあれば誰でもいつでも使えるという
超進化を遂げたのであった。
だが、私はまだ満足していない。
現段階でもまだガラケー以下なのだ。
メールも送れないし、履歴も残らない。
しかしいつかは画像や動画を送り合い
視覚を共有できるような
スマホレベルの機能を目指したいものだ。
「んで、コレなんだけど…どうしよっか?」
私はダレルから預かったルイ男爵の通信球を取り出し
テーブルの真ん中に置いた。
「基本的には私が持ってるようにするつもりなんだけど、街や城に行く時は、置いて行かざるを得ないと思うんだよね」
「そうだな。城へ行く時に持ってっちまったら、俺達が預かった意味がねぇ」
「街もそうね。ここは静かだからいいけど、街の喧騒に通信球からの声が掻き消されてしまっては、元も子もないものね」
「全員で家を空けるということは滅多にありませんから、カオリ様がお出かけされる時は、俺達で預かります」
「うん、そうだね。そうしてもらえると助かる」
こうして、通信球の所在が決まった。
後は、いざ通信が入った時に
どの程度の音量で声が聞こえるか分からない。
ダレルが通信球を他に預けることを考えてないなかった場合
男爵はあまり大きな声では連絡してこない可能性がある。
狼達の聴力なら問題ないだろうが
私の聴力は普通の人間とさほど変わらない。
なるべく耳に近い所に携帯しておこうと考え
小さな巾着袋を作り、その中に通信球を入れ
それを首からぶら下げた。
「よし!これで態勢は万全。後は男爵からの連絡を待つのみだ」
それでも何があるか分からないから
これからしばらくは静かに、大人しくしてよう。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は4日、木曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




