デジャヴ
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
アーサーとケイトがはしゃぎ終えると
ファイを執務室に呼び出した。
「失礼します。・・・あ、例の話を詰めるんですか?」
執務室に入るなり、そこに揃っている顔ぶれを見たファイは
なぜ自分が呼ばれたかを察したようだったが
今回はハズレだ。
「それはまだだ。今回は、ファイに渡しておきたい物があってな」
「渡しておきたいもの?なんです?」
「コレだよ。ファイにも1つ持っていて欲しいんだ」
訝しむファイに、カオリ殿が改良型の通信球を手渡した。
「・・・は?え、ちょっ・・・な、何よコレェ!?」
「やはり、そうなるよな。ファイよ、分かるぞその気持ち!」
「人間、未知のものに遭遇した時というのは、皆似たような反応になるんですね…」
次はファイの番だったようだ。
アーサーとケイトは深く共感している。
「フッフッフッ。そうでしょうそうでしょう、スゴいでしょう」
「だからなんでお前が(以下略)」
なんだこれは…今日何度同じやり取りを見せられるんだ!?
ということは、恐らくこの後、ファイにも実演をして
収拾がつかなくなるのだろう。
…コレ、何て言うんだったか。デジャヴ?
俺達はしばし、空気と化すことにした。
・・・数分後
「・・・ごめんなさい。柄にもなく取り乱しました。もう、大丈夫です」
「いやぁ、面白かったですねぇ。何て言うんでしたっけコレ。デジャヴ?」
「・・・コリン、やめてやれ」
「サーセン」
「お前らもコレやったんだよな?」
「まぁ、改良型通信球を初めて見た時て実演をされた時は、確かに驚いた。・・・だが、それだけだな」
「皆さん程の大騒ぎはしませんでしたねぇ」
「マジかよ…。かぁ〜!これだから脳筋はっ!」
どうやら、魔術師達にとってはあり得ないことが起きた
という認識のようだ。
「なんか、僕達が悪いみたいになってますね。気分悪い」
「まぁまぁ、皆落ち着いて。とりあえず、これから使い勝手を調べるのと、今回の作戦の実行にあたり、しばらくは持っててもらうから、気が付いたこととかあったら教えてね」
カオリ殿がその場を宥めてくれたので
それに便乗するように、俺も注意事項を伝える。
「皆、もちろん分かっているとは思うが、この改良型通信球については他言無用だ。特に、容疑者になっている者達には絶対にバレてはいけない。最新の注意を払ってくれ」
俺の話に、皆力強く頷いてくれた。
万が一知られてしまった場合、カオリ殿はともかく
俺達は没収されかねない。
そうなってしまえば、今後の計画に大いに響く。
それだけは、何としてでも避けなければ。
「ルイ男爵からの連絡が入り次第、作戦開始だ。それまでに、アーサーとケイトは転移魔法の使い手を選出しておいてくれ。無論、口が堅くて信用できる者に限るぞ。俺は、表立って言うべきことを上に報告しておく。その間、コリンは容疑者達に怪しい動きがないか見張っておいてくれ」
「「「了解」」」
来る日を前に、改めて気を引き締めたのであった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
これで13章は終わりです。
次回からは新章に入り、カオリ視点に戻ります。
次回更新は2日、火曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




