商品説明
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
改良型の通信球を5つも作り出したという
驚きの話を聞いたのも束の間、誰が持つかで悩み始めた。
「まず1つは私でもう1つはダレル。もう1つはファイに渡そうと思ってたんだけど…」
「それはそれでいいんじゃないか?ファイにはこの後、家庭教師をしてもらうんだろう?」
「うん、そうだよね。じゃあファイに渡すとして、後2つはダレルに人選を頼んでいい?」
「そうだな…。アーサーとケイトは1つでいいと思う。俺とコリンは別行動をすることが多いが、あの2人は、基本一緒に行動しているからな。どちらかに持たせておけば問題はない」
「じゃあ後で渡しに行こう。どっちにしても、家庭教師の件も話に行かなきゃいけないしね。ということで、まずは2人に渡しておくね」
そう言って、ウエストポーチから改良型の通信球を取り出し
俺とコリンに1つずつ渡してくれた。
パッと見た感じは従来型と大差ないが
よく見ると、中に薄っすらと魔法陣が見える。
俺達にはこれが何の魔法陣なのか分からないが
きっと、アーサーとケイトなら分かるのだろう。
「この中に見える魔法陣は何の術式ですか?」
「よくぞ聞いてくれた!それがミソなのだよ!」
「ミソ?…あぁ、あの豆を発酵させた調味料のことですか」
「あ、うん。そうなんだけど、そういうことを言いたいんじゃなくてだね」
「分かってます。ポイントってことですよね」
「くっそコノヤロウ」
「やめろコリン。話が進まん」
「サーセン」
「まったくもう…。それじゃ気を取り直して、その魔法陣は私達で開発した新しい術式だよ。元は洗脳の術式だった物を色々いじくって、人の意識に干渉して作用する部分だけを残した、通信球専用のものなんだ」
「洗脳を作り替えたってことですか!?」
「まぁ、そういうことだね」
「ひぇー、相変わらず無茶苦茶だな…。また随分思い切ったことをしましたね」
「コレに関してはね、タツがヒントをくれたんだ」
「タツが?」
思わぬ所で名前が出てきたので、思わずタツを見やった。
しかし水を向けられた当の本人は、困惑の表情だ。
「いや、俺は何も…ただ、自分の能力について少し話しただけで…」
「タツの能力?」
「あぁ、大した話じゃないんだが…」
と、タツは自分達、鬼が持つ力だという
「妖力」の話をしてくれた。
曰く、他者の意識と魂に干渉する力なのだと。
「鬼にそんな力が…知りませんでしたね」
「あぁ。そもそも、今まで鬼と会話などできなかったからな」
「しかもね、その力のお陰で、タツとは魔力も通信球も無しで念話をすることができるんだよ!しかもそれは相手を選ばないの。タツが相手を認識してさえいればできるんだって」
「と、いうことは、俺も例外ではないということか」
「そゆこと」
「念話」とは、神々や従魔達と意識の中だけで
会話ができるものだという話を以前カオリ殿から聞いていた。
だが、それはあくまで主従関係と魔力の繋がりが
あってこそ成立するものだとも。
しかし、タツのそれは関係や繋がりを必要としない
念話の上位互換なのだと
興奮気味に語ってくれたのだった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は23日、土曜日を予定しております。
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