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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第2章
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不自然な契約者 -sideヴィータ-

3話更新。こちらは2話目です。

久し振りに契約者が召喚された。

しかし今回の召喚はどうにも不自然だった。相方も同じ様に感じたらしい。


本来契約者の召喚は、人間側からの要請があり、俺達が許可を出し初めて実行される。

この世界の人間、特に召喚を行う当事者の神官たちは、俺達が滅多に動かないことを理解している。

だから基本的に俺達に助けを求める時は、自分達の力だけでは手に負えない事態に陥ってからなのだ。

なのでまずは、世界にコトが起こっていないとおかしい。

だがここ近年で起こったことと言えば、神聖国東部で起こった魔獣の集団暴走(スタンピード)、それからついこの間までは王都で連続殺人事件が起こっていたか。

後は以前から定期的に現れている鬼ぐらい。

正直俺達の出る幕はないし、実際人間達からの救助要請もなかった。


いつもなら

人間からの救助要請→俺達からの神託(契約者召喚の許可)→死神への通達→契約者の選定→召喚の儀式→俺達との契約 

で、初めてこっちの世界に契約者が転生するってプロセスがあるんだが、今回はいきなり召喚の儀式が行われた上に、通常は神聖国内にある神殿の儀式の間で行われるはずの儀式が、全く別の場所で行われていたようだった。


そりゃ死神のオッサンもテンパるわな。何の前触れもなくいきなり呼び出されて、選定してこいなんて言われたら正常な判断もできないしミスもするわ。


いきなり殺されちまったカオリにとっちゃ気の毒な話だが、こっちにゃこっちの事情があるんでな。動いてもらう。


だが、こっちとしても色々とイレギュラーだ。臨機応変にやってくしかねぇ。

その1として転送場所だ。

いつもは儀式の間に転送するんだが、今回はそもそも儀式をやった場所が違う。

神官が行った可能性もゼロではないが、まともなプロセスを踏んでない以上、神官ではない何者かが契約者を利用するために故意に違う場所で儀式をやった可能性が高い。

呼び出されたままの場所に向かうのはリスクが高いと判断した俺達は、儀式の場所とは全く別の場所に契約者を転送し、すぐに俺達を呼び出す様に伝えた。

可能性は低いが、ソッコーで魔獣に出くわしたら一溜まりもないからな。


だったら神聖国内に転送すりゃいいじゃねぇかって話だが、コトは少々複雑でな。

神聖国にある時から現れるようになった鬼ってのが、黒目黒髪の人型の化け物なんだが、カオリも同じ色を持ってるんだよな。

元々この世界では、黒目黒髪という色を持つ人間はいなかった。だから、時々現れる契約者と神官の一族だけが持つ神聖な色とされていたんだが、鬼のおかげでその黒という色がすっかり忌み色として定着しちまった。

最初にヴェールと見た目をいじっていたが、本人的に何かこだわりがあるようでそこだけは譲らなかったらしい。

だから神聖国内に入る前にはカオリの容姿を隠しとかなきゃならないって理由が1つ。

もう1つは、そもそも召喚してねぇのにいきなり契約者が現れたら大騒ぎになんだろ?

面倒くせぇことこの上ない。


最終的に正体がバレたら大騒ぎにゃなるんだろうが、そん時はそん時だ。

好きな言葉は臨機応変、事なかれ!世界が上手いこと回ってりゃ文句はねぇ。


とはいえ、契約者は世界を上手いこと回すための要だからな。

ちったぁ大事にしてやんねぇとだ。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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