懸念事項 -sideダレル-
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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「じゃあ、とりあえず俺達はこれで」
「うん。連絡待ってるから、よろしくね」
俺達はカオリ殿の家を出て、城へ戻ってきた。
そして、ファイを連れて執務室へ入った。
「さて、ここからはかなり慎重に動かなくてはならないな」
「そうですね。情報を流す人間を見極めなければなりませんね」
「…ファイ、遮音の結界を張れるか?」
「はい。お待ちください。・・・OKです」
「では、これから今現在俺が考えている作戦を伝えるが、何か不備を感じたら、遠慮なく言って欲しい」
「分かりました。お願いします」
作戦は至ってシンプル。
まずカオリ殿達に引っ越しをしてもらう。
その上で、容疑者となっている者達には
引っ越し先として、それぞれ別の場所を教えておき
その場所全てにファイのマーキングをしてもらう。
そして、その辺のエリアに幻術と隠ぺいを施してもらい
今、カオリ殿達が住んでいる所と
同じような状況を作ってもらう。
「その上で、様子を見ながら待っていれば、また襲撃があるんじゃないかと思うんだ。今回のようにアンデッドかもしれないし、魔獣や野盗などをけしかけるかもしれない。…本人が乗り込んできてくれれば一番手っ取り早いが、その可能性は低いだろうな」
俺の話を黙って聞いていたファイは
自身の考えをポツポツと話しだした。
「ダレル団長の作戦は理解しました。私の魔力を利用されたことを、逆手に取るってことですよね?…あの、考え過ぎかもしれませんが…私が監視されてる可能性はありませんか?」
今回の襲撃は、ファイの魔力を目印にカオリ殿達の
縄張りの外、つまり魔力感知の範囲外から
アンデッドを向かわせてきたようだった。
それ程までに正確にファイの魔力を感知できるなら
彼女の動向を監視するのも可能なはずだ。
「もしそうだったら、私があちこちでマーキングをするのは少し不自然というか、怪しまれませんか?」
「それもそうだな。何か良い案がないか、カオリ殿と相談してみよう」
その場で通信球を繋ぎ、呼びかける。
「カオリ殿?聞こえるか?ダレルだが」
「ぅお!?びっくりした…。ハイハイ、こちらカオリですー。早くない?もう準備できたの?」
「あ、いや、そういうわけじゃなくてだな…」
俺は今回の作戦の概要と、ファイト話した懸念事項を話し
何か良い案はないかと求めた。
「うーん、確かに警戒するに越したことはないね。ファイが私達と行動を共にして、あちこちでマーキングをしても怪しまれない理由が必要ってことだよね?・・・難しいな」
皆で頭を悩ませ、うんうん唸っていると
「あのぅ…」と控えめな声が聞こえた。
「ん?ルリカ?何か良い案あった?」
「実は、私達から、ファイ様にお願いがございまして、それがもしかしたら使えるのではないかと思いましたの」
「お願い?私に?」
突然のドラゴン達からのお願い。
一体、何だろうか?
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次回更新は22日、木曜日を予定しております。
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