置いてけ堀と協力者
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
『あのー、カオリ様?私達はどうすればいいですか?』
ん?この声は・・・ローズ?
不意に念話が入ってきた。
「あ!ねぇ、ちょっと!あの子達のこと置いてきたでしょ!?」
「ぁ、やべ。急いでたもんで忘れてた」
魔術師団での戦闘訓練中に起こったゾンビの襲撃。
ヴェールとヴィータは自分達が受け持った相手との
訓練が終わったところで、挨拶もそこそこに帰ってきた。
DGのことを完全に忘れていたらしい。
うちの子達は転移魔法が使えないので
置き去りにされてしまったのだった。
『ごめんごめん!ちょっと、非常事態だったから余裕なくて…今、ダレルをそっちに送り届けるから、その後私と一緒に帰ろう』
『お待ちください。ファイ様が私達をそちらへ送り届けて下さるようですわ』
なんと!デキる子ファイちゃん!
気が利くことこの上ない。ありがたやありがたや。
DGを送ってくれたその足で
ダレルを連れて帰ってもらおう。
それをダレルにも説明すると
「ちょうどいい。ファイにも先程の作戦に協力して貰わなければならない。ここで、事の次第を話しておこう」
「そうだね。誰に聞かれてるか分からない城で話すよりは、ここの方が安全かも」
そうしてファイがDGを連れてくると、家の中に招き入れ
ダレルから今までの経緯が説明された。
「ちょ、ちょっと待って下さい!今の話の流れだと、私って最有力容疑者ですよね!?なんで全部話しちゃうんですか!?」
仰る通りです。
でもねファイちゃん、悪い奴はそんな風に「自分は怪しい」
的なことは言わんのですよ。
むしろ無関係を装って
怪しまれないようにするもんですよ。
「確かに可能性はゼロではないが、ファイは元々、ジンやジャイルと同郷から出てきた冒険者だっただろ?旅の途中でカオリ殿と神々に会い、この国を目指してきたと言っていたな。そんな者達が代々国王にしかその存在を知らされていなかったスペルディアを知っているはずがないからだ。同様の理由で、ジンも違うと思っている。そして、ルビアスとサミーロに関しては言わずもがな。あの2人にとって、スペルディアは主の仇そのもの。加担することはまずありえないだろう」
それからあの時転移係だった魔術師君には
そこまでの力はなかったと思うということで白。
つまりここに直接来た者の中にはスパイはいなかった。
という結論に達した。
「それじゃ、一体誰が…」
「・・・考えたくはないが、恐らくあの時、あの会議室で話を聞いていたうちの誰かだと思う」
ファイが投げた疑問に
苦虫を噛み潰したような顔でダレルが答えた。
あの時のメンバーといえば、国王を始め
宰相ノービスとその補佐アンソニー
神官ランドルとその補佐マイケル
騎士団長ダレルと副団長コリン
魔術師団長アーサーと副団長ケイト
そしてルビアスとサミーロ
私、ヴェールとヴィータ、タツ、DG
総勢17名。
そのうち、私達とダレル、ルビアスとサミーロを
除いた8名が容疑者ということになる。
「そのメンバーなら、王女と同じ力を持っている可能性は大いにあるね。それに、ファイに接触してファイの魔力を把握することもできる」
そう、今回のポイントは「ファイの魔力」である。
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次回更新は20日、火曜日を予定しております。
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