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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第11章
164/319

強い想い

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!


ブクマ登録、評価も頂きまして大変ありがたく存じます!

「そんな…」


最愛の人との子を身籠った。

本来なら、すぐにでも一報を入れたいけれど

直接報告をして、彼の喜ぶ顔を見たい。

2人でこの喜びを共有したい。

そう思ったであろうシンシアさんの気持ちは

痛いほどよく分かった。


『今の話が本当なら、そのシンシアって子、並大抵じゃないわね』

『え、どういうこと?』

『ただの人間が俺達の力に(あらが)ってるってことだ。しかも何年も』

『あ、そうか。相当な想いじゃなきゃ無理だよね』


タツの話を聞いて驚いていたのはダレルだけではなかった。

神様たちとの会話をそのまま2人に伝える。


「シンシアはなぜそこまで…やはり、アーサーに子どものことを伝えられなかったからか?」

「もちろんそれもあるが、それだけではない。心配と純粋な願いだな。『今のアーサーを見ていられない。早く現実を受け入れて、そして乗り越えて欲しい。姿を見ることすら叶わなかったが、間違いなく父親になったのだから、この子に恥じぬよう、誇りを持って、生きて前へ進んで欲しい』という願いを切実に訴えていた」

「ハァ・・・そうか。確かにな。シンシアを失ってからのアイツは荒れに荒れていてな。自暴自棄になっていて、しばらくは目も当てられなかった。ようやく少し落ち着いたかと思ったら、今度はあのザマだ」


ダレルは溜息混じりに当時のことを思い出していた。

魔術師団団長として、表向きは仕事をしていたものの

私生活は相当荒んでいたようだ。


「どうしよう…子どものこと、伝えるべきかな」

「うーん、どうするか。このことを伝えて、万が一また荒んでしまったら、今度こそ立ち直れなくなるかもしれない…」

「俺は伝えるべきだと思う」


アーサーに子どものことを伝えるかどうか悩んでいると

タツが力強く宣言した。


「シンシアの想いを直に聞いたからこそ、その強さが分かった。もう、アーサーとシンシアが直接話すことはできないからこそ、全てを包み隠さずに話してやった方がいいと思う。何より、シンシア本人がそれをアーサーに伝えて欲しいと望んでいるからな」

「それはそうだろうけど・・・」


思わず自分の境遇と重ねて考えてしまった。

突然最愛の人を失ってしまった辛さ。

別れの言葉すら伝えられなかった。

しかし、起こってしまったことは変えられない。

残された人間は、どうにかして

自力で乗り越えるしかないのだ。


だけど、やっぱり考えてしまう。

もう一度、せめてもう一度だけでも

最愛の人の声を、言葉を聞くことができななら。

一目だけでもその姿を見ることができたなら…と。


「後は、ダレルが判断してくれ」

「俺が?」

「そうだ。同じ釜の飯を食ってる仲間だろう?アーサーのことは俺より遥かに分かってるはずだ。シンシアの意志を汲み、アーサーに全てを伝えると言うなら、俺は喜んで力を貸そう」

「…そうか、分かった。一旦考えさせてくれ。どうするか決めたら、また連絡する」

「あぁ、待っている」

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は27日、土曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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