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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第11章
163/319

アーサーとシンシア

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

アーサーが異常であるというタツの言葉に皆困惑した。

タツは説明を続ける。


「アーサーには女の霊が憑いているんだ。カオリが元いた世界なら、コレは何ら珍しいことではない。だが、この世界のシステム上、霊という存在自体が極稀(ごくまれ)なものになるのであれば、彼女があの状態でアーサーに憑いているのは、相当な理由があるはずだ」

「待ってくれ。仮に今の話が本当だとして、その女のレイ?がアーサーの家族とどう関係してくるんだ?」


そうだった。

元々はタツがアーサーを見て「家族をなくしている」

と発言したことが、今回話をすることになったきっかけだ。


「シンシア」

「!!!」

「彼女はシンシアと名乗っていた。…アーサーの女房だったんじゃないか?」

「それは・・・」

「それに…どうやら、腹にアーサーの子がいたようだ」

「な、何だと!?そんな話、アーサーは何も…当時、俺は任務で東部に出向いていて、彼女が亡くなる数日前に会っているが、その時にもシンシアの腹には何ら代わり映えはなかったし、本人も何も言ってなかった」

「初期だったんじゃない?妊娠したからって、いきなりお腹が大きくなるわけじゃないからね。私が元いた世界では、初期の頃は不安定で何があるかわからないから、安定期に入るまで公表しない夫婦も多かったよ?…ねぇ、シンシアさんはどうして亡くなったの?」

「・・・あぁ。数年前、かなり大規模な魔獣のスタンピードが起こったんだ。それに巻き込まれてな…」


元々、アーサーとシンシアは幼い頃から仲の良い幼馴染みで

両親とも交流があり、家族ぐるみの付き合いだったそうだ。


その関係性は、本人たちが成長してもさほど変わらず

2人は当然のように結婚を意識するようになった。

親同士ももちろん賛成。

トントン拍子で話は進み、2人は家族になった。


結婚をしたことで気合が入ったアーサーは

魔術師団で出世し、団長に昇格した。


「当時まだ団長に就任したばかりだったアーサーは、仕事場の近くに居を構えようと、それまで住んでいた東部から、王都に引っ越すことにしたんだ。それまでは城に泊まり込みで、自宅に帰れるのは月に2回程度だったからな。新婚夫婦には酷な話だろ?新居も決まり、2人で新しい家に移り住む日を心待ちにしていた。そんな矢先に東部でスタンピードが起こった。城に詰めていたアーサーは、知らせを聞いてすぐに救助に向かったが、間に合わなかった…。シンシアは巻き込まれそのまま…。そこからだ。アーサーが()()状態になってしまったのは…」


そうだったのか…。

あのチャラいキャラは元々のものではなく

現実逃避のためだったんだ。


シンシアさんが亡くなったことを受け入れられず

現実に蓋をして、心の隙間を埋めようとしているんだ。


訓練場でケイトが悲しそうな顔をしながら

「アレが本来の団長です」と言っていたのは

当然ながら、ケイトもその背景を知っていたからだ。


「なるほど…そういうことだったのか」

「ねぇ、タツはシンシアさんと話せるの?」


先程、訓練場でアーサーを見つめながら

時折頷いているように見えた。

だから、もしかしたら会話ができているのではないか

と思ったのだ。


「いや、会話が成立していた訳ではないが、彼女が訴えたいことは十分に伝わってきた」

「シンシアは何と?」

「まず、先程も言ったように、腹に子がいたことだが、どうやらアーサーには伝えていなかったようだ」

「え!?なんで!?」

「・・・直接伝えたいと、連絡をしなかったのが仇になったと言っていた」


ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は25日、木曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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