知ってるヤツじゃなかった
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
「おはよう、ケイト。後は任せてもいいかな?」
「えぇ、大丈夫よ。ご苦労様」
「では皆さん、僕はここで失礼します。後ほど団長が…あ、ダレル団長の方ですが、姐さんとタツ殿を迎えに来ますので」
そう言って一礼すると、コリンは帰っていった。
・・・こういう時の礼儀はしっかりしてるのに
なぜ自国の王子に挨拶ができないのか…。
「まぁ、お前の舎弟だからだろうな」
私の考えを見抜いたヴィータがボソリと呟いた。
ナルホド、納得。
コリンの基準は、あくまで自分より強いか否か。
恐らくそれだけなのだろう。
確か晩餐の時、王子は「コリンに勝ちたい」と言っていた。
ってことは、王子はまだコリンより弱いという認識か。
気を取り直し、ククリちゃんに案内の礼を言い
ケイトに向き直った。
「今日はよろしくお願いします。私とタツは残念ながら参加できないけど、うちの子達と神様コンビがしっかりやってくれるはずだから!」
言っててちょっと悲しくなった。
他力本願にも程があるだろ。
私の心情を察してくれたようで
ケイトがフッと表情を緩めた。
「こちらこそ、よろしくお願いします。神様や亜人の方達直々にお相手して頂けるなんて、団員達にとっても間違いなく良い経験になります。いずれ機会があれば、カオリ様の魔法も拝見したいです」
そんな言葉をかけてくれたのに
それなのにコイツらは!
「カオリの魔法を見れるとしたら、未曾有の災害が起きた時か…」
「もしくは大規模魔法を発動された時に相殺させるとかだな」
「どっちもそうそう起きないから!ってか、別に攻撃魔法に限定されてるわけじゃないし!治癒とか結界だって使えるし!」
ほら見ろ。お前らが余計な茶々を入れるから
ケイトが苦笑いだろうが。
子供の喧嘩みたいな言い合いに時間を割いている暇はない。
さっさと行こうじゃないか。プンスカ。
「では、こちらへどうぞ」
ケイトが訓練場の正面へと案内してくれた。
中央の方へ目を向けると
アーサーが団員達と訓練を行っていた。
「へぇー、団長自ら訓練の相手をしてくれるんだ。意外と熱心な指導者なんだね」
「そうですね。今の団長しか知らない方は意外と思われるかもしれませんが、本来団長はああいう方なんです」
ケイトが悲しそうに目を伏せた。
本来はああいう方…と、そこで思い出す。
タツが言ってた「アーサーは家族をなくしている」
もしかして、それが今のアーサーの人間性に
関係しているのだろうか。
その言葉の真偽を確かめるために、この後ダレルを連れて
家に帰るのだ。
うつむいていたケイトだったが、顔を上げると
通信球を取り出した。
あ、コレ知ってる。もう大丈夫、驚かない。
拡声器から発せられるであろう音量に身構えた。
「こちらケイト。全員動きを止め、正面へ注目。神々と契約者様ご一行がいらっしゃいました」
え?え?
なんか、ちっちゃい声でボソボソ言ってる。
そんなんで聞こえる?
ってか、拡声器から声出てないよね?
ここまでお読み頂きありがとうございました。
今更なんですが、補足を1つ。
本作で言う「魔術」と「魔法」の違いなんですが
「過程」と「結果」と思って頂ければ…。
発動する前までが「魔術」
発動したものが「魔法」
てな具合に。
次回更新は18日、木曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




