見たことある娘
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
「ハァハァ…やっぱり…ダレルとは…ゼェゼェ…全く、違う」
「えぇ、そうですね。私もカオリ殿が対人戦闘を行っているのは初めて拝見しましたが、騎士のそれとは違いましたね。女性特有の繊細さとしなやかさがありながら、時にとても大胆だ。驚きましたよ」
立ち上がる王子に手を貸しながら
ダレルはそう評価をくれた。
そっか。昨日の試合はこっち見てなかったのか。
いやしかし照れる。
そんな風に言ってもらえるなんて思ってなかた。
私にしてみれば、攻撃に魔法が使えないから
体術や剣術に全振りした結果なわけだが・・・。
「フゥーー…。いやぁ、大変良い経験をさせて頂きました。ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ」
「では殿下、本日はここまでと致しましょう。お部屋までお送りします」
「では、魔術師団の方へは僕がご案内しますね」
王子を部屋まで送るダレルの代わりに
コリンが魔術師団へ案内してくれることになった。
どちらにしても、ダレルを連れて拠点に行くので
後で合流予定だ。
コリンに連れられ、城の逆側へ向かう。
城を正面に見た時に、右側が騎士棟、左側が魔術師棟
となっているようだ。
魔術師棟に着くと、大きな扉があり
その全面に巨大な魔法陣が描かれていた。
取っ手のないその扉をどうやって開けるのか
と思いきや、扉の右側にかなりの大きさの魔石が
設置されており、コリンがその魔石に触れて
魔力を流すと、目の前の扉が開いた…のだが
「え、これしか開かないの?」
「この人数を通すのであれば、これで十分でしょう?この扉、魔術師じゃない者が全開させようと思ったら、まぁまぁ時間がかかるんですよ」
「へー、そうなんだ」
思ったより扉が開かなかったのだが
どうやら流した魔力に比例して開くらしく
コリンがすぐに開けられる幅はこれが限界みたい。
目測1mってところか。
中に入ると内側の魔石で扉を閉める。
なんでも流す魔力の量とスピードで
扉の開閉の幅と勢いが変わるんだとか。
なにそれ、ちょっと面白そう。
無意味に開け閉めしたくなる。
「おはようございます。魔術師団へようこそいらっしゃいました!お話は伺っております。ここから案内を務めさせて頂きます、ククリと申します」
私達が中に入ると、年若い魔術師が駆け寄ってきて
挨拶をしてくれた。
ククリと名乗った少女は、栗色の髪をお下げにして
黒いローブを着た可愛らしい娘だった。
・・・うーん、既視感。
ククリちゃん…その昔、金髪の少年勇者と
魔王を倒すために旅をしてたこととかないかね?
その後、ククリちゃんに案内され
魔術師達の訓練場に到着。
こちらも騎士団に負けず劣らずの広さではあるが
唯一違うのは、訓練場を覆い尽くすように
対魔法結界が幾重にも張り巡らされているところだ。
「おはようございます。ようこそ起こしくださいました。本日はどうかよろしくお願い致します」
落ち着いた声で出迎えてくれたのは
副団長のケイトだった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は16日、火曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




