1人歩きの練習
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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舎弟という言葉の意味を知っているのは
裏社会を知っているものだけ。
そんなこの世界の常識を知ってしまった私は
一瞬、あの時コリンが謀ったのかとも思った。
「姐さんにぶちのめされた時、団長とやり合った時の事を思い出してしまい、つい口走ってしまったのですが、まさか姐さんが舎弟の意味をご存知だとは思いませんでした。フッフッフッ。お主も悪よのう」
・・・悪代官か。
どうやら陥れられたわけではなさそうだ。
そうではないと。私が元いた世界では
そこまで特別意味のある言葉ではなかったのだと
釈明をすべきか迷ったが、面倒くさいのでもういいや。
「んー・・・まぁ、それに関してはもういいや。後、もう1つ気になってたんだけど、ダレルは主で私が姐さんでしょ?どう違うの?」
「そりゃもちろん、団長は命の恩人で、人生の道標になってくれた人ですから、団長の言うことは絶対ですし、その任務を遂行するためや団長を守るためなら命をかけられます。姐さんは、僕より強い。それだけです。多少の命令には従いますが、忠誠を誓うことも無ければ、命をかけることもしません」
「あぁ、なるほど」
己の命を賭けるに値する存在か否かということらしい。
訓練場に目をやれば、大勢の騎士達に混じって
ダレルと王子も稽古をしている。
王子が騎士団と同じ場所で稽古をしていることが
ちょっと意外だった。
もっと専用のスペースがあるのかと思ってた。
後から聞いた話だが、日頃から戦場のような雑多で
殺伐とした空気に慣れておくことで
いざ戦場に立った時に平常心でいられるようにするために
あえて専用のスペースではなく
騎士団の中で稽古をしているのだとか。
「カオリ様〜、おはようございます!」
「お。おはよう!みんな昨夜はよく眠れた?」
「はい!バッチリッス!」
「皆さん、良くしてくださいました」
「ご飯も美味しかったです」
「私はもうちょっと呑みたかったねぇ」
いつの間にか、タツがみんなを
迎えに行ってくれたみたいだった。
「ありがとう、タツ」
「いや、ちょっと1人で出歩いてみようと思ってな。来る日へ向けての練習だ」
「そっか。問題なかった?」
「あぁ、大丈夫だ」
照れ臭そうにはにかむタツがちょっと可愛く見えた。
いつか1人でこの世界を歩き回れるように
まずは、ごくごく狭い範囲ではあるが試してみたようだ。
前向きな姿勢は喜ばしい限りだ。
「さて、今のうちに人員の入れ替えをしちゃおっか」
この後に控える魔術師団との戦闘訓練のために
ルリカを連れて来なくちゃならない。
ヴェールとヴィータ、タツ、ローズには残ってもらい
狼3兄弟を連れて、一度拠点に帰る。
その後、お留守番をしててくれたDG・Y&Gを
コライ村まで送り届けたら、ルリカを連れて城へGO!
どこの守りも不在にすることなく、無事に
人員の入れ替えが終わった頃、ダレルと王子の稽古も
一段落したみたいだった。
「一休みしたら、カオリ殿とお願いします」
「わ、分かりました」
…どうしよう。なんか、緊張する。
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次回更新は11日、木曜日を予定しております。
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