表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の神はインモラル  作者: アリス
第11章
150/319

ルネサンスを飲み込んで

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

陛下に紹介されたご家族の皆様は

それぞれにご挨拶を下さった。

皆さんの口調を聞いて

この晩餐があくまで私的なものなのだと理解した。

少し肩の力は抜けたが

なんかやっぱり本物のロイヤルファミリーは違う。


ダレルもロイヤルなはずなんだけど

騎士生活が長いせいなのか何となく

庶民派な感じがするんだよなぁ。

騎士は貴族ばかりではないから、

庶民の感覚も分かってないとダメなんだろうし

何より庶民が近寄り難い騎士団長なんて

治安を守るという仕事にも支障が出そうだしね。


それから、ロイヤルファミリーとしばし歓談。

本来ならば今日の謁見の際に勢揃いするはずだったのだが

急遽、私がタツを連れて来てしまったので

見合わせたらしい。

その後、タツに関しては何も心配いらないという

陛下の判断の下、この場が設けられたとのことだった。

・・・なんか、スミマセンでした。


「ところで、遅れている方はどなたなんです?」

「実は、(わたくし)従兄(いとこ)でして、普段はウィムニスにおりますのよ」


聞けばテオドラ妃は元々ウィムニスの王女だったらしく

国同士の結束を強めるという意味もあり

かねてより兄と仲の良かった

ベルマーノの王太子に嫁いだということだった。

…ってことはこの王妃様、ウィムニス王の妹か!


「そうでしたか!ウィムニス滞在中、お兄様には大変良くして頂きまして、ありがとうございます!」

「いえ、とんでもございません!話は兄から伺っておりますわ。故郷ウィムニスの危機を救って下さったとのことで、私の方こそ御礼申し上げますわ」


で、その従兄というのが、ウィムニスとベルマーノを繋ぐ

キーマンらしく、今回私の調査の件でウィムニス王の元に

お忍びで密談をしに行った際にも

この従兄が手腕を発揮したのだとか。


「契約者と神々にお会いできる際には、是非同席させて欲しいと頼まれてな。世話になっている上に、何より妻と親友の大切な従兄だからな。カオリ殿達には事前に話もなく申し訳なかったが、断るという選択はできなかったのだ。すまないな」

「いえいえ、お構いなく。むしろ、そんな方がいるなら私もお会いしたいですし」


その後、その従兄について少し説明をしてくれた。

実質二国間の橋渡し役である彼は、身の安全を守るためにも

自分が王族であることは伏せ、小さな領地を持つだけの

男爵という地位に甘んじており、普段は目立たぬように

静かに暮らしているのだとか。


そのため、移動も馬車でする。

本来王族ならば、お抱えの魔術師に

転移魔法で送迎させることも可能だが

並の男爵でそれは目立ちすぎるので

よほどのことがなければしない。

今日遅れているのはそのためだろうとのことだった。


「そうは言っても、随分時間がかかっていますね。まさか、ルイ殿に何かあったのでは…」


アレクシオ王子の放った一言に

前世ではお笑い好きだった私はピクリと反応してしまう。


今初めて名前を聞いたが…

その従兄「ルイ」で「男爵」なの?

心配ムードが漂うその場とは裏腹に

私の脳裏に浮かぶのはあのコンビ。


その従兄、よもやシルクハットに髭を蓄えた恰幅の良い男ではあるまいな?

そして黒縁メガネに緑の服を着た従者などを連れてはおるまいな!?


       *       *       *          

「いやはや、申し訳ない!すっかりお待たせしてしまったようだ!道中で馬車が脱輪してしまいましてな」


・・・世の中に同じ顔をした人は3人いる。

よく聞く話だけど、それって異世界も対象の範囲内なのかな。


頼むから、ワイングラスだけは持たないで欲しい。

しかし今宵は晩餐会。


くそう、やめてくれ。

この状態で乾杯なんかしたら、我慢できる気がしない。


願いも虚しく、グラスを片手に乾杯の準備をする。


「それでは、今日の良き出会いを祝して…」

「rっ・・・」

「乾杯!」


危うく口走りそうになり、あのセリフをワインと共にノドの奥へ流し込んだ。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は19日、火曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ