儲け話には裏がある
2話更新。こちらは2話目です。
言ってなかったシリーズが後どれだけ出てくるかは不明だが、本人達も言ってたように永遠を生きてる彼等にとって、私もまた数多いる契約者の1人にすぎないはず。
何を説明して何を説明してないかなんていちいち覚えてるわけないよね。
うん、それはもう責められないな。責められないけどツッコむ事は許してほしい。それにしても…
「飲食も睡眠も不要だなんて便利だけど、フカフカベッドで寝れないとか、美味しい物が食べられないのはちょっと寂しいな」
「いらないだけであってできないわけじゃないからな。食いたかったら食えばいいし、眠りたかったら寝りゃあいい」
「でもそのためには先立つものと、安心できる環境を手に入れないとダメよね!」
希望を見せておいて一気に現実を叩きつけるの止めて欲しい。
「うん、そうだよね。先立つもの…お金稼ぐにはやっぱり仕事しなきゃだよね」
「いんや、もっと手っ取り早い方法がある」
ヴィータはそう言うと、先程倒した魔獣から入手した魔石を私に投げて寄越した。
「これ?・・・あ!もしかして売れるの?」
さっき魔石はこの世界のあらゆるものに使われているって言ってた。ということは、魔石を扱う専門業者がいてもおかしくないと思う。
その考えは正解だったようで
「そう。当然だけど、質の良い物の方が高く売れるわ。色が濃くて大きい物ね。もちろん、そんな高品質な魔石を手に入れるためには、相応の魔獣を倒さなければならないけどね」
ナルホドねぇ・・・ん?待てよ?ということは・・・
「しばらくこの森でウロウロしてりゃ、俺達の魔力目当てに魔獣が寄ってくる」
「それを倒しまくってれば、体と魔力の使い方も覚えられるしお金も稼げるってわけ!一石二鳥でしょ?」
こいつら・・・他人事だと思いやがって。
「アァ、ハイ、ソウデスネ。ではその体と魔力の使い方とやらを教えて下さい」
若干死んだ目で訴えれば
「もちろんだ。できるようになってもらわなきゃ俺達も困るからな」
「任せてちょうだい!」
嬉々とした返事が返ってきた。
不安だ。不安しかない。
おかしいなぁ・・・私、ついこの間まで主婦だったよね?
夕飯のメニューに頭を悩ませていたはずなのに、いつから魔獣との戦いに頭を悩ませるようになってしまったのだろう?
これは全部夢で、目が覚めたら病院のベッドの上だったなんてことはないんだろうか?・・・ないんだろうな。
今はここが現実で、もう前を向くしかないんだと頭では分かっているんだが・・・
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は5日、水曜日2話を予定しております。




