黙って怒る人が1番怖い
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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なんだかオッサンが色々と難癖をつけてきたのだが
その言い分としては、私達が偽物ではないかと言うもの。
陛下に臆せず意見するところや、並び位置を見る限り
恐らくはあのオッサンとその周りの者達が、神殿派と呼ばれる貴族達だろう。
まぁ、神様にこの世界を治めて欲しい欲しいと思っている神殿派にとっては
自分達の預かり知らぬところで召喚されていた奴らを
いきなり本物と認めるわけにはいかないのだろうし
気持ちは分からんでもない。
ましてや今回は「鬼と対話できます」などという
彼等からしてみればマユツバinfoまで携えての登場なわけだし。
んー、どうしたら信用してもらえるかな…。
とりあえず、ヴェールとヴィータを元の依代人形に戻してみるか。
などと考えて、黙り込んだのがいけなかったのか
オッサンは調子に乗って畳み掛けてきた。
「そもそも、契約者が我々の知らぬうちに召喚されていた事でさえ信じ難いのですぞ!?百歩譲ってその者達が本物だったとしましょう。しかし、鬼が洗脳されていて、その洗脳が魔法で隠されていたから誰も気付けなかったと。しかも洗脳が解ければ対話ができる。あの鬼とですよ!?ハッ!そんな都合のいい話がある訳がないでしょう!第一、施した魔法を隠ぺいする魔法など、見たことも聞いたこともございませんなぁ!」
・・・よく喋るオッサンだなぁ。
一気にまくし立ててきたオッサンのドヤ顔が癪に障る。
しかし参ったなー。どうすればいいかなー。
こうなったら、本人に直接聞くのが1番早いかな。
「では、どうすれば信用して頂けますか?」
「!!…で、ではまず、その仮面を外して頂けますかな?双黒を隠すためとおっしゃっておられましたが、その状態では本当に双黒なのかどうかも分かりませんからな」
私に直接話しを振られるとは思っていなかったのか
少し動揺した様子を見せたが、すぐに立ち直り仮面を外せと要求してきた。
それで済むならと、私は仮面とフードを外して見せた。
「これで、よろしいでしょうか?」
「う、む・・・。では、その神々は本物なのですかな?何か証明できる手立てはありますかな?」
目の前で召喚したにも関わらず、まだそこを疑うのか…。
うーん、しかしそう言われてしまうとなぁ…。
例えば、今現在何か壊れている物があって、それを回収して
再生なり別物を創造するとかならすぐできるんだけど
そのためにこれから何かを壊すってのは正直気が進まない。
なんてことを考えていると、いつの間にかヴィータが神殿派の貴族達の前にいた。
何してんだろ?
様子を見ていると、ヴィータいつになく低い声で言い放った。
「ならお前ら、1回生まれ変わってみるか?」
「「「??」」」
「ちょっとヴィータ!物騒なこと言うんじゃありません!」
「「「!!」」」
最初、ヴィータに何を言われているのか分からなかったオッサン達は
私の言葉で理解したようで、一気に顔色を悪くした。
この世界において人間の死後、魂は破壊神であるヴィータによって回収され
それを元に創造神であるヴェールが、新しい命を生み出す。
つまり、ヴィータからの「生まれ変われ」発言は、実質「死の宣告」なのである。
2人とも黙って聞いていると思ってたけど、メッチャ怒ってたみたい。
神であることを人間から疑われたんだから、当然っちゃぁ当然なのだが。
「あの、陛下。発言をお許し頂けますか?」
「む?そなた達は確か…」
「カオリ様の従者、ドラゴンのミモザと」「リーフでございます」
どうしたものかと悩んでいると、助け舟を出してくれたのはDGだった。
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