レッツ召喚!
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主人公視点に戻ります〜。
「このままでも余は構わんのだが、それでは示しがつかんのでな。神々を召喚してもらえるか?」
「かしこまりました」
うーん、やっぱそうなるよねー。
予想通りとは思いつつも、ほんのり期待を裏切られたような気もしていた。
しかしそこは気の持ちよう。
せっかくなら、サプライズがしたいよね。
ウィムニスでやったみたいな。
「その前に陛下、1つお願いをしてもよろしいでしょうか?」
「申してみよ」
「そこに飾られている甲冑を、2体程お借りしたいのですが」
「甲冑?それは構わんが…一体何をするのだ?」
「フフフ…それは見てのお楽しみです」
玉座の間に入った時から気になっていた、装飾品の甲冑。
あれを依代に2人を召喚したら、さぞ強そうに見えるのでは!?
と、実は甲冑が目についた時からワクワクしていた。
実際は2人の髪から作り出した人形の方が中身と外見が同調するので
本来の力を発揮できるらしいが、こういうのってやっぱ見た目が大事じゃない?
護衛騎士さんが私の前に甲冑を2体用意してくれたところで
中にいるヴェールとヴィータに声をかけた。
『おーい、ヴェール、ヴィータ、そろそろ出番だよ。準備OK?』
『えぇ、大丈夫よ』『待ちくたびれたぜ』
うむ、元気があって大変結構。
私は甲冑に手をかざし、2人の名を呼んだ。
「ヴェール、ヴィータ」
すると甲冑が輝き出し、玉座の間はまばゆい光に包まれた。
しばらくして光が収まり、皆が目を開けるとそこにいたのは
軍神、戦乙女もかくやという凛々しくも逞しい2人の神の姿。
美しい甲冑の装飾や輝きとも相まって、それは美しく何より強そうだった。
周りからは息を呑む音や、感嘆の声が聞こえてきた。
フッフッフッ。大成功である。
「こりゃまた随分面白ぇもん依代にしたな」
「ホント、これは初体験だわ」
「気に入ってくれたようで何より。では陛下、改めて紹介致します。創造神ヴェールと破壊神ヴィータ。本来は召喚するための人形があるのですが、人型を模した物でしたら依代として使えるとのことでしたので、本日は少し趣向を凝らしてみました」
目を丸くして驚いている陛下に、依代が実は人型ならなんでもOKな事を
説明すると、どうやら知らなかったようだ。
「どの文献にもそのようの記述はなかったし、そのような姿も記されてはいなかった。神官殿はご存知だったか?」
「いーや。ばぁちゃんも、そないなことは言うてへんかったわ」
「これは…なかなか貴重なものを見せてもらったな」
ランドルのおばあちゃんも知らなかったってことかな?
喜んでもらえたようで何よりだ。
ダレルから「陛下は気さくな人だ」っていう前情報をもらっていたから
踏み切れた思い付き。
上手くいってよかった!
「お待ち下さい陛下!」
突如として声を上げたのは、王座から見て左側中間辺りにいる貴族達。
意地の悪そうな笑みを浮かべながら、難癖をつけ始めた。
「その者達は、本当に本物でしょうか!?素顔も見せずに、召喚した神は見たことも聞いたこともない姿。おまけに鬼と対話ができるなどと、とても信用なりません!」
あー、もーね。
1人や2人は必ずいるよねー。こういうヤツ。
もぅ。メンドクサイ・・・。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は31日、火曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




