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異世界の神はインモラル  作者: アリス
第10章
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暇ではない、神々の話3 -sideヴィータ-

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

・・・マジかよ。それじゃあ、つまり…


『お前が、前世のカオリを…殺したのか』


自分でも驚くほど低く怒りに満ちた声が出た。


今、あの家で俺達と()()()()()()生活をしているカオリは

スゲェ幸せそうな顔してんだ。

元いた世界で本当の家族と生活していた時は

もっと幸せだっただろうってことは簡単に想像できる。


それを・・・コイツは・・・


ヴェールも言葉こそ発していないが、俺と同じことを考えてるってのは

顔見りゃすぐに分かった。


『んー、確かにそういうことになるかもしれないけど、どうしてそんなに怒ってるの?』

『…っテメェ!本気で言ってんのか!?』

『ヴィータ!』


ヴェールに宥められてどうにか抑え込んだ。

分かってる。

分身体の俺達じゃ本体に敵うわけねぇし、何より本体が消えちまったら

俺達はもちろん、この世界だってただじゃ済まねぇ。


『どうして?』

『ん?』

『どうして彼女だったの?』

『僕が見てきた異界の人間の中で、彼女は1番理想的だったんだ。強靭な精神と慈愛の心、そして君達のことを理解してくれた上で、人間の営みを教えてくれる柔軟な考えの持ち主。・・・僕の、()()()()()()()()()()

『は?』『え?』


ママ?何言ってんだコイツ?

一瞬わけが分からなかったが、俺達はハッとした。


『お前、まさか・・・』

『カオリを()にしようとしてるのね?』

『そう。彼女なら適任だと思ってる』


器ってのはつまり、魔核自体がカオリの身に宿り、一体化するってことだ。

まさに、スペルディアのヤローが企んでいること。

まぁ、ヤツの場合はむしろ魔核を乗っ取るつもりでいるみたいだが。


カオリが器に・・・。

俺達だって考えなかったわけじゃねぇ。

そうなりゃいいなんて思ってたこともあった。


今の俺達とカオリは()()で成り立っている主従関係。

俺達の本体である魔核がカオリと一体化してくれりゃ

カオリは俺達の()()()になる。


だがそうなりゃ当然、カオリはインチキなしの不老不死になる。

今までの契約者のように、出産し、力を手放すという手段を選べなくなる。


それだけじゃねぇ。

魔核と一体化するということは、正真正銘()()()()()()()()()ということ。

もちろん死ぬことは許されず、この世界を正常に機能させるために

尽力し続けることを余儀なくされるのだ。


『っざけんな!そんな事…』

『どうして?君達だってそう望んでいたじゃない。それに、僕の力をスペルディアに乗っ取られるくらいなら、彼女の方がずっといい』

『それは…確かにそうだけど…』


理屈じゃ分かってはいるが、到底納得のできる話ではなかった。

そんなことになったら、アイツの幸せを奪うことになりかねない。

クソッ!どうしたらいい!?


『当たり前だけど、彼女が了承してくれなきゃ話は進まないからね?いくら僕でも、本人の同意なしにそんな強引なことはしないよ。だから、君達の方から話しておいてくれる?』

『ちょっと!いきなりそんな話…』

『同意さえ得られれば、僕は封印を解けるんだ。スペルディアに見つかる前に何とかしてね。よろしく!』

『あ!おい!待て!』


それっきり、魔核の声は聞こえなくなった。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

次回更新は26日、木曜日を予定しております。


よろしくお願い致しますm(_ _)m

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