表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の神はインモラル  作者: アリス
第9章
124/319

チャラチャッチャッチャラッチャ〜♪

いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ

本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!

私が現実逃避をしていると、どこからか威厳に満ちた声が聞こえた。


「通すがよい」


よくよく観察してみれば、門番さんは首から通信球を下げていた。

なるほど。これでそんなに声を張らなくても、中に聞こえるのか。

などと感心をしていると、重厚な音を立て目の前の扉が開け放たれた。


いよいよだ。

先程控え室で教わった通り、ダレルの後ろを数歩分の距離を取ってついて行く。


扉をくぐると、足元には玉座まで続くレッドカーペット。

その両脇に立ち並ぶのはこの国の行政、司法、軍事、神事に携わる貴族達だろう。


私達が玉座の間に立ち入り、その姿を見た者達は皆、一様にどよめいた。

恐らくは、この出で立ちのせい。


外套のフードを深々と被り、その縁から覗くのは突き出たツノと真っ黒な仮面。

ランドルのおばあちゃんを知る世代からしてみれば、私は(まさ)しく異形の者だ。


知ったこっちゃない。我が道を行くと決めたのだ。

そんなどよめきは右から左にムーディーに受け流しつつ玉座の前までやってきた。


ダレルが(ひざまず)く。

それに(なら)い、私達も跪いた。


「騎士団長ダレル・バートン、帰還いたしました。陛下の命により当代契約者、カオリ・ナカノ様をお連れ致しました」

「うむ、大義であった。下がってよいぞ」

「ハッ」


こんなやり取り、時代劇でよく観るなーなどと、またしても現実逃避で

しょーもないことを考えていると、ダレルが下がり、陛下から声がかかった。


「さて、顔を上げてくれカオリ殿。そなたが契約者であるという話だが、相違ないか?」


その声に私はゆっくりと顔を上げ、玉座に鎮座するその姿を

しかとこの目に据えて、口を開いた。


「はい。只今ご紹介に預かりました、当代契約者、カオリ・ナカノと申します。以後、どうかお見知り置きを」

「ふむ、そうか。当代の契約者様は随分と腰の低い御方だな」

「恐れ入ります。話を聞く限りでは、どうやら必要とされて呼ばれた訳では無いようでしたので、最低限の礼節はわきまえるべきかと」


私がそう答えると、陛下は少し驚いたような、それでいて満足気な表情で頷いた。


「なるほど。カオリ殿は、良識のある人格者とお見受けした。それでは、いくつか質問をしたいのだが、構わんかね?」

「はい。私でお答えできることでしたら何なりと」


うーん、参った。

なんか、陛下に過大評価されたっぽい。

前世で若い頃、そこそこヤンチャしてた私には「良識ある人格者」など

ほぼ縁のなかった褒め言葉だ。

どうにか、ボロが出ないように頑張らねばっ。


「ではまず、その仮面についての経緯をお聞かせ願えるか」

「はい。本来でしたら陛下の御前にて、素顔を隠すことは無礼であることを承知で着用して参りました。なぜなら…」


私は仮面を被ることにした理由と、この仮面をプレゼントしてくれた相手のこと

仮面にツノを付けるに至った経緯を簡潔に説明した。


特に玉座の間がどよめいたのは、プレゼントしてくれた相手の話。

そりゃそうだ。何と言っても、隣国の国王直々の贈り物だからね。


陛下は終始無言で、時折頷きながら私の話を聞いていた。

そして、聞き終わると一言


「ふむ。やはり真実であったか」


ん?それは何に対してだ?

何のことかは分からないが、陛下の中で何かしらの答え合わせができたらしい。


それにしても、ダレルが報告してくれてたおかげなのか

驚くほどすんなりと受け入れられている。

もっと疑われるかと思ったんだけどね。


この感じなら、ヴェールとヴィータの出番はないかな?

とか考えていた矢先


「このままでも余は構わんのだが、それでは示しがつかんのでな。神々を召喚してもらえるか?」


やっぱり、そうは問屋が卸さないようだ。

ここまでお読み頂きありがとうございました。


ここで第9章は終わりです。

次回から新章に入り、神様視点が少し続きます。


次回更新は19日、木曜日を予定しております。

よろしくお願い致しますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ