いなきゃ困るけどいるとヤな奴
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
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ダレル達が前回帰った後、城で諸々の報告をした結果を話してくれた。
私の従魔の数と質が尋常でなかったこと。
例の噂の出処が私だったこと。
神々の行動パターンが異例であること。
鬼と接触、対話ができたこと。
そして、隠ぺい魔法のこと。
私と神様達に関することはさほどでもなかったようだが
問題だったのはやはりタツのこと。
タツから聞いた今に至るまでの経緯を説明し、その流れで隠ぺい魔法の
報告と説明をしていたのだが・・・
「とりあえず、これはお返しする。すまない。魔術師達始をめ、大部分の者達は理解してくれたのだが、一部の者達にはどうにも理解ができないようでな…」
そう言って、返されたテディベア。に見えるティーポット。
隠ぺい魔法の説明のためにとダレルに貸したものだ。
「理解できない…って、なんで?こんなの、明らかに見た目と触った形が違うんだから、他に説明のしようがないと思うけど…」
「まぁ、そうなんだが、つまるところ…俺達に難癖をつけたい奴等がいてな。あいつらはティーポットに触ろうとすらしなかった」
そこで私は、初めて神聖国と呼ばれるベルマーノの内情を垣間見ることとなった。
この国を治める貴族にある2つの派閥、王族派と神殿派。
ダレルの話によると、この国を人間の国として王族に収めて欲しいのが王族派。
神の国として神殿や神官、ひいては神に治めて欲しいのが
神殿派ということらしい。
「神官が神とコンタクトを取り、間接的に神に統治してもらうというのが奴等の言い分だ」
「いやよ面倒臭い。私達の役割は世界の均衡を保ち、その機能を維持するだけ」
「てめぇらの住まう地だろうが。てめぇらでなんとかしろ。俺達に頼んじゃねぇ」
うちの神様達はけんもほろろである。
ならば本人達の前でも言ってやればいいと思うのだが
ダレル曰くそうもいかないようで、神殿の運営に大きく関与しているらしい。
「神殿派の貴族がパトロンになっているからこそ、神殿が機能し、有事の際に契約者の召喚を行えるんだ。それに、歴史的に見れば奴等の方が古株でな。国民の中にも神殿派の者は少なからずいるんだ。俺達からすれば石頭の老害共だが、無視したり排除することはできないのが厄介でな」
この団長さんもなかなか口が悪いな。でも、なるほど納得。
イケ好かない奴等だが、実は縁の下の力持ちで、いなきゃいないで困るのか。
でも王族派の足は引っ張るのか。
で、今回それを実行するために隠ぺい魔法を理解しないという暴挙に出たのか。
・・・アホくさ。
ダレルがゲッソリした理由はこの辺との問答のせいか。お疲れ様である。
「あの、スンマセン。隠ぺい魔法を理解しないことが、なんで足を引っ張ることになるんスか?」
「つまり、そんなものはインチキだと。どう見たってクマだろうと。洗脳が隠ぺいされていたなどと嘘を吐き、鬼を擁護して内情を撹乱し、俺達が国を裏切ろうとしている。などと、難癖をつけたいだけなんだ」
「うわぁ・・・だからティーポットに触ろうとすらしなかったんスね。ガキかよ」
事情を理解したヨルが盛大に呆れるほどの暴論。
しかし、さすがにこれはちょっと、お仕置きが必要なのでは?
そう思った私は、ふと悪だくみを思いつくのであった。
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