連帯責任
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
結果的に悪い事はしてないけど、お騒がせはしてたみたいだった。
この森から帰ったあの日、私達と遭遇したことは
同行者達には口止めをしていたらしく
特に鬼に関しては、民の混乱を避けるべく
外に漏れないように注意を払っていたらしい。
そんな事ととは露知らず、ここぞとばかりに仮面に角を付け
鬼は無害アピールをしまくっていた私。
おかげで噂が広まり、団長さん達は箝口令を破った者がいるのでは!?
と、仲間を疑う羽目になったらしい。
・・・いや、もう、ホントごめん。
ごめん以外の言葉が見つからないわ。
途端に湧き上がる罪悪感。
どうしようどうしよう・・・。
知らなかったとは言え、良かれと思ってやったことが
まさか人様に迷惑をかけていたなんて・・・。
何かお詫びをしなければ!
でも一体何をすればっ・・・。
私も団長さんと一緒に頭を抱えて唸っていると
「まぁまぁ、実際こうしてタツさんとお話できて、危険がないことは証明されたんですから、良かったじゃないですか」
「それに、あそこまで噂が広まっている以上、このまま何もせずに収束することはないでしょう。なるべく早くこの事実を公表すべきかと」
サミーロとジンが見かねてフォローしてくれた。
それに引き換え、腹立たしいのはヴェールとヴィータだ。
「あーあ、やっちまったな~」
「ちゃんと確認すればよかったわねぇ」
等と、まるで他人事のように宣っている。
「言っとくけど、アンタ達にだって責任あるんだからね。何の確認もせずに私の計画にノリノリで、あの仮面に角付けたのはアンタ達でしょうが!」
私がそう責めると、2人はついと視線を逸らし
次の瞬間、依代人形がコロンと床に転がった。
・・・あいつら、引っ込みやがった。
その光景をポカーンとした顔で眺める事情を知らない客人達。
「え?あれ?神様が消えた?」
「どこに行ったんだ?」
あ、そうか。
私達はもう当たり前になっているし、獣人達は分かってるだろうけど
初めて見たらそりゃ驚くよね。
私は彼等に、本来は契約者の身の内に宿り
その力を振るう時にのみ召喚されるものらしいが
私の出現自体がイレギュラーだったために、出会ってから今まで
ほぼ行動を共にしているということを説明した。
「確かに、報告しなければならないことが山のようだな」
「それと後もう1つ話しておかなきゃならないことがあったような…」
「まだあるのか」
団長さんは疲れたような呆れたような、げんなりした顔になった。
うーん、何だっけ…。
これだけは言っとかなきゃって話があったような…。
私が再び頭を抱えていると、ファイがおもむろに尋ねてきた。
「ちょっと、考え込んでるとこ悪いんだけど、この家はどうして最初見えなかったの?幻術にしてはあまりにも違和感がなさすぎたわ」
「!!それだ!」
「え?何が?」
もう1つ話しておかなきゃならなかったこと。
隠ぺいの魔法について。
これのおかげで、恐らく鬼の洗脳に気付かなかったであろうことについてだ。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回更新は19日、火曜日を予定しております。
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