いざ森へ
いらっしゃいませぇヽ(=´▽`=)ノ
本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます!
森へ出発の日。
陛下から激励を受け、それと同時に「可能ならば鬼と接触する」
というミッションも受けた。
連れてくることはできないが、こうも噂が広まってしまったのなら
早急に事実確認と公表が必要という判断をされたのだ。
森へ同行してくれることになっていた4人と
前回、森で転移魔法のマーキングをした魔術師、そして俺の計6人。
再訪は最少人数でという向こうの要望に応えた形だ。
全員揃ったのを確認し、森へ転移した。
前回来た時と何ら変わらない森の中。
ここで待っていれば、迎えに来ると言っていた。
その場で待機するよう皆に告げた。
暫しの沈黙の後、ファイがおずおずといった感じで俺に声をかけてきた。
「あの、ダレル団長、こんな時に関係ない話をするようで申し訳ないのですが…アーサー団長って昔からあんな感じなんですか?何とかなりませんか?アレ・・・」
「あー・・・。やはり、治っていないのか」
ファイの言う「アレ」とは、アーサーの女癖のことだ。
今のアーサーは非常に女癖が悪く
女性と見るやすぐに声を掛け、口説き始める。
恐らくファイもその対象になったのだろう。
そのおかげで、だいぶ痛い目にも会っているのだが、やめようとしなかった。
「アイツの名誉のためにも一応言っておくが、昔はああじゃなかったんだよ」
俺が知っているアーサーは、真面目で前向きで
夢中になると周りが見えなくなるのが玉にキズだったが
誠実で一途な男だったのだ。
「アイツが何も言わない以上、俺から詳しく話すことはできないが、今のアーサーは本来の状態ではないんだ。不快な思いをさせてすまない。理解をしてくれとは言わないが、事情があることを知っておいてくれ」
「・・・分かりました」
ファイはまだ何か言いたそうだったが、詳しく話せないと言われた以上は
飲み込むしかないようだった。
そんな話をしながら待つこと暫し。
森の奥から、風が揺らすのとは違う木々の音が近付いてきた。
「来ましたね」
「あぁ、気を引き締めてくれ」
「そんなに警戒する必要あります?気さくで良い方だったと思いますけど…」
随分と呑気なことを・・・。
その間にも音は近付き、やがて俺達の前に人影が飛び出てきたのだが
一瞬、鬼と見紛えた。
前に会った時にはなかった、2本の角が生えていたのだ。
一人身構えた俺をよそにあっけらかんとした声が響いた。
「やっぱりそうだ!久しぶりー!元気だった?っていうか、不思議な組み合わせだね。どういう関係?あ、団長さんもご無沙汰です」
「本当、久しぶりですね~。カオリさんもお元気そうで何よりです」
「それより、その角は何なのよ?前はそんなの無かったでしょ」
何だ!このフランクな感じは!?
「1回会ったら友達な♪」って類のヤツなのか!?
身構えてた俺が馬鹿みたいじゃないか。
その後もフランクなまま話が進み
「じゃ、行きましょう」
「ほらほら、団長さんもこっち来て」
拍子抜けするほどアッサリと拠点へ連れて行かれたのだった。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
ダレル視点のお話は、一旦ここまでです。
またどこかでダレル視点になるかもしれませんが
次回からはカオリ視点に戻ります。
次回更新は2日、土曜日を予定しております。
よろしくお願い致しますm(_ _)m




