第94話 電車の中の天然天使2
一部の方には不快な表現があるので、注意して下さい。
ある日の朝。
僕はいつもの様に、電車に揺られている。
まだ眠気が残る頭で、ボンヤリしていると、イキナリ、腕を引っ張られる。
「おはよう、あーちゃん」
引っ張られた先には、美咲先輩が妖しい笑顔を見せていた。
「おはようございます、美咲先輩」
ボンヤリしていた頭を無理やり起こすと、先輩に挨拶した。
「あれ、あーちゃんも電車通学なの?」
「そうですけど、先輩もですか」
「そうなの、ねえ、チョットいいかな」
「?」
そう言って、僕の腕を引きながら移動する。
それから、電車の連結付近の角に行くと。
先輩が角に行き、僕を前に立たせて、周りから隠れるようにする。
「ねえ、こんなの、考えた事ない?」
先輩が僕の手を取って、自分のお尻にもって行った。
それから、僕の手を使って、自分のお尻を撫でる。
スカートとストッキング同士が、なめらかに滑り、お尻の丸みが僕の手に伝える。
そうして先輩が、耳元に顔を近づけると。
「あーちゃんも、男の子だから、こんな事くらい考えた事あるよね」
「せ、先輩、止めましょうよ・・・」
「あーちゃん、今のこの状況で、下手に騒がない方が良いよお」
確かに、今の状況で騒いだら、誤解される可能性があるなあ・・・。
「分かったね、じゃあ、大人しくして頂戴♪」
そう言うと、先輩が僕の手を使い、自分のお尻を撫でる。
その衣と衣が滑る感覚と、僕の物とは違う、その、細い腰からお尻に掛けての曲線のライン。
それから、柔らかい感触に、僕の頭はクラクラしたきた。
「ねえ、あーちゃん。
あーちゃんは、おっぱい星人らしいって言うけど。
私、胸には自信は無いんだけども、お尻には自信はあるのよ。
どうかなあ?」
そう言って、僕の手を自分のお尻に、更に押し付ける。
それから先は、僕は意識が飛んでしまった。
・・・・・・
・・・・・・
ん、あーちゃんの様子が変だ。
私のお尻を撫でる手が、自発的になっている。
見ると、あーちゃんの目の焦点が合ってなくて、普通じゃなくなってる。
そう言えば、あーちゃんって、やり過ぎると変なスイッチが入るとか、聞いた事がある。
あちゃ、やり過ぎたかなあ。
そう思っていると、あーちゃんが、私を抱き締めながら、頭を撫でつつ、匂いを嗅いでいる。
もうすぐ、学校前の駅に着くけど、このままでいいかと思う。
その内、あーちゃんの抱き締める腕の力が強くなり、私の頭を包み込む様にして抑えながら、頬ずりし出した。
あーちゃんって、大人しそうに見えても、内面は、情熱的なんだなと感じる。
エスカレートする、あーちゃんの愛情表現に身を任せながら、私は学校前から、大幅に乗り過ごした。




