第77話 天然天使とお勉強3
一部の方には、不快な表現が有るかもしれないので、注意して下さい。
ある日の放課後。
今は、試験前一週間前だ。
先ごろまでの文化祭の熱も覚めて、誰もが勉強に集中している時である。
図書室の中はいつもの様に、何人かの姿が見られ、それに対応する準備をする為に、カウンターには静先輩と麗子先輩が待機している。
恵先輩は、大事を取って、試験期間中は図書委員の活動は休んでもらった。
そう言う僕はのどか先輩と一緒に、試験勉強をしている。
「そうだよ、あーちゃん、分かったかなあ(そうそう)」
「はい、ありがとうございます」
こうやって、分からない所を先輩に教えてもらっている所だ。
失礼ながら、こう見えても先輩は、成績トップ10に入る位の成績である。
しかし、暗記物が得意だけども、数学の様な思考が要りそうな物が苦手らしい。
後、英語とかは、フィーリングやヒラメキで何とかしてる様だ。
だから、教えてもらえる範囲も、限られるかもしれないなあ。
そんな先輩の横顔を、何となく覗いていると。
「ん、どうしたの、あーちゃん。(なあに)
私の顔をそんなに見て、何か付いているの?(どこ?)」
「いえ、べ、別に」
「?(へんなの)」
不思議そうな顔で、僕を見る先輩。
この人は、黙っていれば、それなりの美人なんだけど。
でも、この人が口を開くと、天然な発言が出てくるからなあ。
しかし、そうかと思えば、時々、鋭い事を言う時もあるし。
けっこう不思議な人だ。
外見も美人なのもそうだけど、おっ・・・、いや胸の大きさが結構、目に付くし。
だけど、実際に先輩と密着してみると、見ためより、更に大きい・・・。
・・・そんな事考えているから、先輩から”おっぱい星人”とか言われるんだよ。
そんな事を考えていると、先輩が。
「あーちゃん、今、おっぱいの事を考えていたんでしょ(ねえ〜)」
と、言って来た。
”ギクッ!” どうして分かったのよ。
「うふふん、”どうして分かった”とか思ってるんでしょう。(ふふふん)
あーちゃんの顔を見たら、分かってしまうんだよ(どうだい)」
「本当に、あーちゃんたら、おっぱい星人なんだから(もおっ)」
この人、本当にエスパーじゃなの?
「それじゃあ、良くで出来たあーちゃんに、ご褒美をあげましょうね(うふふっ)」
と言って立ち上がると、僕の目の前で背中を向けると同時に、そのまま僕の膝の上に座った。
僕は、その行動に驚きながらも、先輩が落ちない様に脚の間を締めた。
先輩が僕の膝の上に座ると、僕の両手を取って、自分の制服の裾から手を中に入れて。
それから、自分の胸に僕の手を当てた。
「ふふふん、どお、私のおっぱいの感触は、柔らかいでしょ。(ねっ)
好きなだけ、触っても良いよ(やさしくね)」
「他の男の子には触られるのも嫌だけど、あーちゃんだけは別だよ(とくべつだよ)」
僕の手のひらには、下着の硬いワイヤーの感触と、その間にある柔らかい感触が感じられる。
そうやって先輩の胸に、手のひらをジッと当てていたら。
先輩が僕の手の上から、自分の胸を撫で始めた。
「(え、何なの、この柔らかさは)」
先輩が手を動かす度に、膨らみの柔らかさと温かさと弾力に驚く。
布の枚数が違うだけでも、こんなにも感触が違うのか?
僕はその感触に恥ずかしくなり、顔が段々赤くなって行く。
それから先輩は、後ろを振り返り、僕の表情を見ると、意地の悪い笑顔を見せる。
この人、僕をからかっているなあ。
からかわれた事に対する怒りもあるが、それ以上に、この感触の良さと、恥ずかしさの方がもっと強かった。
そうやって、僕をいじめながら、先輩が僕の手を使って自分の胸を撫でていると。
「カチャン」
準備室のドアが開いた。
それと同時に、先輩が僕の手を制服の中から引き抜いた。
ドアが開くと、静先輩が入って来た。
「あれ、静、どうしたの?(どしたの)」
「うん、ちょっと、本を取りに来たの。
あーっ、のどか、あーちゃんの上に座って、ずるい〜」
そう言って、拗ねる、静先輩。
「じゃあ、私はこうね」
そう言って、僕の後ろから抱きつく静先輩。
僕は、のどか先輩と静先輩とに挟まれ、サンドウイッチ状態になった。
しかし、のどか先輩の胸を撫でていたのがバレたら、どうなる事だろう。
僕は、ドキドキしながら、二人に挟まれていたのだった。
「・・・」
試験前に、僕は何をしてるのやら・・・。




