第41話 天然天使の逆襲?
あーちゃんに襲われた?(第40話参照)翌日の放課後。
今、私は、腰に手を当てて、あーちゃんの前に立っている。
あーちゃんは、長椅子に座って項垂れている。
昨日の件について、怒っているのだ。
恵先輩と静には、カウンターの方に行ってもらっている。
「ほんーーとに、恥ずかしかったんだからね(怒)」
「ごめんなさい」
ペコリと頭を下げる、あーちゃん。
折れ曲がった犬耳と、垂れた犬尻尾が見えた様な気がする。
可愛いが、今はそう言う場合ではない。
「でも、のどか先輩だって、今まで、僕に恥ずかしい事を・・・」
「何ですって!(ギラリ)」
「すいません!」
さあ、どうしようかなあ。
同じ目に合わさないと、気が済まないわ。
「それでは、あーちゃんには、私と同じ目にあってもらいます(けってい)」
「えええっ!」
「あーちゃん、おっぱいが大好きだよねぇ(ねえ)」
「ま、まさか・・・」
「えいっ!(それっ)」
「うわっ!」
あーちゃんの頭を、胸に抱きしめた。
それから、あーちゃんの腕を持って、自分の背中に廻させた。
「先輩、止めてください!」
あーちゃんが懇願するが、それを無視する。
更に、抱きしめた力を強めて、胸にもっと押し付けたり。
体を揺すって、頭に擦り付けたした。
しばらくそうして、あーちゃんをイジメていたら。
あーちゃんの様子が、何だかおかしい?
「・・・ブツ、ブツ、ブツ」
あーちゃんが、何か独り言を言っている。
良く聞いて見ると。
「・・・おっぱいがいっぱい、おっぱいがいっぱい」
・・・非常にヤバい事になっていた。
身の危険を感じて、止めようとした時、あーちゃんが強く抱きつき、更に、頭を左右に振って、胸に擦り付けて来た。
「や、止めて、くすぐったいよお!」
くすぐたい様な、ムズムズする様な、変な感覚が体を走る。
あーちゃんに止めるように言ったが、全く耳に入っていない。
また、変なスイッチが入ったみたいだ。
無理やり引き剥がそうとするが、力一杯抱きついているので、全くビクともしない。
その内に、あーちゃんは、私の胸に頬ずりをし始めた。
そうすると、さっきとは別の変な感覚が体を走る。
いくらやっても、私の力では、どうにもならなくなったので。
「恵先輩、静、助けてーー!」
二人を呼ぶことにした。
そして、3人掛かりで何とか、引き剥がすことが出来た。
その後、冷静さを取り戻した、あーちゃんと私は、二人並んで床に正座して。
恵先輩と静に、タップリと説教される事になってしまった。
逆襲するつもりが、返り討ちにされてしまいました(笑)




