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第25話 天然天使のいたずら3

 とある昼休み時間。



 今、僕は準備室で読書に(いそ)しんでいる。


 カウンターでは、恵先輩と静先輩が、受け付けをしていて。


 のどか先輩は、本棚の方で、本の整理をしている。



 「ふあっ」



 不意に、あくびが出た。


 昨日、ちょっと夜更かしして寝不足ぎみで。

それに加えて、昼食後で満腹がなっているから、眠気がする。


 駄目だ、眠気が凄くて本が読めない。


 仕方が無い、少しだけ仮眠を取ろうか。


 テーブルに突っ伏すると、睡魔が襲って来た。



 「・・・・・・(すう)」



 **************



 「それじゃあ、恵先輩と静、受け付けの方をお願いします(ぺこり)」



 私は本棚の整理が終わると、受け付けを先輩と静に頼み、準備室の方へと向かう。



 「すう、すう」



 準備室に入ると、そこにはテーブルに突っ伏して寝ている、あーちゃんの姿があった。


 その幸せそうな寝顔を見ていると、思わず口元が上がってしまう。


 突っ伏している、あーちゃんの隣に座ると、しばらく、あーちゃんの事をジッと見ていた。


 寝ているあーちゃんを(なが)めている内に、なぜかイタズラ心がムクムクと湧き起こって来る。



 「ちょっと良いよね(どきどき)」



 私は、右の人差し指を立てると、あーちゃんに伸ばしていき、あーちゃんの背筋に上から下へと、指を滑らせる。



 「んんん〜」



 指を滑らせると、あーちゃんが”ビクっ”と反応した。


 その反応に気を良くした私は、二、三回、それを繰り返した。


 その反応を楽しんだ後、次に、



 「(あ・ー・ち・ゃ・ん・か・わ・い・い)」



 と背中に、指で字を書いた。


 すると、体を左右に(よじ)らせ、別の反応を見せる。


 しばらく、あーちゃん”で”遊んでいたら。


 んんっ、あーちゃんが目を覚ましてきている。 


 でも、あーちゃんでもっと遊びたいな。



 *************



 「んんー」



 何か体がムズムズして、目が覚めた。


 

 「あーちゃん、おはよう(やほー)」


 

 背後から声が聞こえたので、振り返ろうとしたら、急に目の前が暗くなった。


 〜〜〜〜、気が付くと、またのどか先輩が、僕を胸に抱き締めたのだ。



 「先輩、どうしていつも胸に抱き締めるのですか?」


 「ん、あーちゃんて、おっぱいが大好きだと思ったから(このむっつり)」


 「どうして、そうなるんですか!」


 「あーちゃんを良く見ていると、大きなおっぱいをチラ見している事が多いからかな(このこのこのお)」



 て言うか、それは健全な思春期の男子なら、普通だと思いますが。



 「だから、よくあーちゃんを胸に抱き締めて(第5話、12話参照)、おっぱいの感触を味わせているんだよ(ふふ〜ん)。

私は巨乳じゃないけど、大きさにはそれなりに自信があるんだよ(どうだい)」



 いつの間に、のどか先輩の中で、僕はおっぱい星人になっているんだ!


 その内に、先輩は僕の頭を強く抱き締めて、更に強く押し付けたり。

体を左右に揺すり、グリグリと押し付けて来た。


 その天国の様な地獄の中で、僕は窒息で段々と意識が遠くなって行く・・・。



 そして、僕は、のどか先輩にからかわれた事に、最後まで気づかなかった。


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不思議な先輩女子と、平凡な後輩男子との不思議な話。
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