番外編8 瀬田 美咲
今回は、かなり際どい話です。
(多分、R15には引っ掛からないとは思いますが)
5月に入った、ある日の昼休み時間。
「ふふふっ、今日は逃げられないよ」
僕は、美咲先輩に捕まって、体育倉庫に連行された。
倉庫に入ると、僕が逃げられない様、先輩が扉に鍵を掛ける。
それから僕にくっ付くと、ネットリとした視線で僕を見上げながら、そう言った。
「せ、先輩、一体何を・・・」
「ここで、二人きりでする事と言ったら、分かるでしょう♪」
そう言って、カッターのボタンを全部外すと、カッターの前を開いて、中のTシャツを捲り、僕の胸を直接、円を描くようにして撫でまくっていた。
それから、しばらく、僕の胸を撫でると、先輩の顔が段々近づいて来て、そして。
「チュッ♡」
いきなり、キスをされた・・・。
「やっぱり、あーちゃんの唇は、柔らかくて気持ち良いなぁ」
先輩が妖しい笑みを浮かべながら、そう言った。
いつも、先輩に弄ばれているけど、今日はそれ以上だ。
いくら、僕達が恋人どうしでも、それはあんまりだ。
そう、なぜか、僕らは恋人になっていた。
あれは、春休みが終わってから直ぐの事だった。
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ある日の放課後。
ホームルームが終わると、僕は図書室へと向かった。
図書室に行こうと廊下を歩いていると、廊下の角から美咲先輩が出て来た。
「こんにちは、あーちゃん。
ねえ、チョット、こっちに来てくれないかなぁ」
「ん、何ですか?」
先輩にそう言われて、僕は一緒に付いていく事になった。
・・・・・・
僕らは校舎裏に出ると、僕は校舎を背にして立つ形になる。
「で、何でしょうか、先輩?」
「あのね、あーちゃんにお願いがあるの・・・」
先輩の様子が、いつもと違い、躊躇する様な雰囲気があった。
「あーちゃん、私を付き合ってくれない?」
「先輩・・・」
先輩が、一気にそう言った。
それから、先輩が両手を僕の頭の横に突き出して、壁に当てると。
「ねえ、今、この場で返事して欲しいの」
そう言って、僕の返事を求めた。
・・・僕は今、壁ドンの体勢になっているのか?
一瞬、そんな場違いな考えが頭をよぎるが。
「早く、言って」
先輩が、返事を催促する。
別に僕は、先輩の事を悪くは思ってはいない。
ただ、先輩に振り回せれる事には、疲れるだけで。
「別に、僕は先輩の事は嫌いじゃありませんよ」
「じゃあ、あーちゃん」
「僕は、先輩と付き合ってもいいですよ」
「あーちゃん、ありがとう」
先輩がそう言うと、先輩の顔がアップになり。
それから、僕の唇と先輩の唇が触れた。
その状態がしばらく続き、それからユックリと離れて行った、
「あーちゃん、これからもよろしくね」
そう言って、先輩が僕に抱き付いた。
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そんな訳で、僕らは恋人どうしになったけど。
先輩の僕を弄ってくる頻度が多くなって、その内容がエスカレートしてきたのだ。
この間なんかは、階段後ろの死角に連れ込まれて。
イキナリ抱き付かれると、僕の手を取ってスカートの上から自分のお尻に当てた。
そして、僕の手を使って、自分のお尻を撫でたんだ。
そのお尻の柔らかさ、暖かさ、その曲線、そして曲線を包む布の滑らかさに僕は、意識が飛んでしまった。
・・・・・・
僕の意識が戻ると、先輩が髪を乱し、顔が上気して息が荒いけど、何だか満足そうな表情でなっていた。
そして、潤んだ瞳で。
「あーちゃん、大好きだよぉ」
と言うと僕の肩に、まるで飼い主に甘える猫の様に、頬を擦り付けた。
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「ねえ、あーちゃん、聞いているの」
僕は、少し前の事を思い出していると、先輩から呼ばれていた。
「すいません、少し前の事を思い出していました」
「ひょっとして、あの時の事かなあ〜」
「え、何の事ですか?」
「ふふふっ、ひ・み・つ」
そう言いながら、僕の大事な所を撫で出した。
「せ、先輩、そこはー!」
「何を期待してるのかなぁ、こんなにして」
そう言って、撫で続けている内に、僕の意識は飛んで行った。
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「(ギュッ)」
あーちゃんが、私を抱き締めて来た。
うふふっ、やっとスイッチが入ったね。
あーちゃんは、密着して色々と挑発してくると、変なスイッチが入って、急に積極的になるんだよね。
そう思っていると、あーちゃんがキスをして来た。
唇と唇が触れると、次に舌が私に口の中に侵入する。
・・・
あーちゃんの口付けで、私の意識がボンヤリとしてきた。
あーちゃんの唇が私の唇から離れると、今度は、私の頬や、額、首筋などに、キスの雨を振らせる。
ダメだよ、そんなに強く吸ったら、跡が残るよぉ。
キスの嵐に身を悶えていると、今度は、お尻を撫で始める。
私のお尻を撫でる、あーちゃんの手の感覚が、とても気持ち良い。
あ、そこは!
「はぁぁ・・・」
その快感に、私は翻弄される。
「あーちゃん、大好きだよぉ・・・」
あーちゃんを抱き締めると、私は、あーちゃんの耳元に、そう囁く。
そのまま私は、あーちゃんが与えてくれる快感に、落ちて行ってしまった。




