表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
130/136

番外編3 西里 のどか

一応、R15には入らないとは思いますが・・・。

 5月に入った、ある日の放課後。



 この日は、静先輩と新入部員達は、川尻先生の手伝いで倉庫の方に行っている。


 いま、図書室の中は、僕とのどか先輩の二人しかいない。


 そして、僕達はと言うと、準備室の方で長椅子に座っていた。



 「ん〜、あーちゃん、もっとギュってしてぇ〜(ねえ〜)」



 そう言って、ぼくの膝の上に座っている、のどか先輩が、更なる抱擁を御所望である。


 そう言う僕の今の状態は、長椅子に座っている僕の膝の上に、先輩が乗せて、先輩が背中を僕の胸に寄り掛かけている状態である。


 もっとハッキリ言えば、僕は先輩の人間椅子の状態だ。


 その状態から、先輩のお腹付近を、後ろから抱き締めているのである。


 先輩の御要望に従い、僕は先輩を抱き締める力を強めると。



 「あーちゃん、気持ち良いよ〜(ふんにゃぁ〜)」



 先輩が、トロけそうな声でそう言った。


 一見、僕達の関係は前とは変わらない様に見えるが。


 だが、僕達は恋人どうしになっていたのだ。


 そう、あれは、春休みが明けてからしばらくしての事。


 その日の放課後、僕は、図書室へと向かっている所だった。



 ***************



 図書室に向かって歩いていると。



 「ねえ、あーちゃん(は〜ろ〜)」



 イキナリ、のどか先輩に声を掛けられた。



 「何ですか? 先輩」


 「あのね、私に付いて来て欲しいの(おねがい)」


 「? 分かりました」



 そう言う先輩に、付いていく事にした。



 ・・・・・・



 それから先輩に付いて行くと、先輩が僕を校舎裏へと連れて来た。


 そして、先輩が振り返ると。



 「ねえ、あーちゃん、お願いがあるんだけど。

あーちゃん、私を付き合って欲しいの」



 いつも、ポヤポヤしている先輩が、普段とは違い、真剣な顔をしていた。



 「最初は、可愛い男の子が部に入って、ラッキーな位にしか考えていなかったけど」


 「あーちゃんを可愛がったり、あーちゃんとジャレたりしていると楽しかったんだよね」


 「まあ、甘え下手な、あーちゃんを慰めると言うのもあるけど。

でも私は、あーちゃんの事が可愛くて、可愛くてしょうが無かったんだよ」


 「それに私も、あーちゃんに甘えていると、心が安らぐんだから」


 「そうやって、お互いに、甘え、甘えられている内に。

あーちゃんの存在が心の中で大きくなって、とても大切な人になってたの」


 「だから、あーちゃん、私と付き合って」



 そう言いながら、先輩が上目遣いで僕の事を見ている。


 あの天真爛漫な先輩が、不安に揺れる瞳で僕を見ているのだ。


 そんな先輩に僕は。



 「先輩、僕も先輩に甘えたり、甘えられたりする内に、先輩の事を意識する様になりました。」



 ”でもあの胸に押し付けられるのは苦しいですが”と、笑いながら付け加えたが。



 「じゃあ、あーちゃん・・・」


 「ええ、先輩と付き合いますよ」


 「あーちゃんーーー!」



 先輩が、僕の名を叫びながら、僕の首に飛び付いた。


 そして、イキナリ、僕の唇が先輩の唇で(ふさ)がれた。



 「せ、先輩・・・」

 

 「あーちゃん、ありがとう」



 僕は、先輩の不意打ちに驚きながら、戸惑うが。

先輩は、それにはお構いなしに、僕にお礼を言った。



 ***************



 「・・・ん、・・・ちゃん」


 「ねえ、あーちゃん、聞こえている?(もしもし)」


 「はっ、すいません、先輩」



 先輩が、告白した時の事を思い出している内に、意識が飛んで行った様だ。



 「私だけが、良い思いしてるのは悪いから。(わるいね)

あーちゃんにも良い思いをさせてあげるね(ゆるして)」



 先輩がそう言うと、先輩の手が僕の手を取って、自分の制服の中に入れると、僕の手を自分の胸に当てた。



 「(え、何なの、この柔らかさは!)」



 前に、触らされた時は、ワイヤーなどの硬い感触があったが、この感触はそんな物は全然無く、タダひたすら柔らかいだけだ。



 「ふふ〜ん、体育の授業の時に、ブラのホックが壊れたから、今は脱いでいるんだよね。(ノーブラだよ)

どお、私のおっぱいだけの柔らかさは(やわらかいよ)」



 先輩がそんな事を言いながら、僕の手を使って、自分の胸を触っている。


 先輩の体の感触、体温、それに甘い匂いにプラスして。

先輩の胸の感触が気持ち良くて、僕の意識が段々遠くなって行く。



 ・・・・・・


 **************



 あれ、あーちゃんの私の胸を揉む動きが、自発的になっている。


 驚いて、振り向いて見ると、あーちゃんの目の焦点が合っていない。


 しまったー、あんまり調子に乗りすぎて、あーちゃんの変なスイッチを押してしまった様だ。


 そう思っていると、あーちゃんが私の服から右手を抜き、右手を私の頭を包む様にして押さえると、イキナリ私の唇を塞いだ。



 ・・・



 しばらく、そうしてから唇が離れると、私は余りの快感に脱力状態になっていた。


 それから、あーちゃんの右手は、スカートの上から、私の太股を撫でている。


 放っておくと、大変な事になりそうだけど、脱力状態で力が出ないし。

それに、あーちゃんが、私をこんなに愛してくれているのだから、それに応えてあげたい。


 いつかは、こうなるのだから、それが早いか遅いかの違いだけだ。


 

 「はぁぁ・・・」



 物凄い快感を感じながら、私はその快感に押し流されて行った。



二人とも誰か来るかもしれない事を、忘れているなあ・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議な先輩女子と、平凡な後輩男子との不思議な話。
夏の涼風
姉弟物の短編を取り揃えていますので、どうか、お越し下さい。
星空プロフィール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ