番外編3 西里 のどか
一応、R15には入らないとは思いますが・・・。
5月に入った、ある日の放課後。
この日は、静先輩と新入部員達は、川尻先生の手伝いで倉庫の方に行っている。
いま、図書室の中は、僕とのどか先輩の二人しかいない。
そして、僕達はと言うと、準備室の方で長椅子に座っていた。
「ん〜、あーちゃん、もっとギュってしてぇ〜(ねえ〜)」
そう言って、ぼくの膝の上に座っている、のどか先輩が、更なる抱擁を御所望である。
そう言う僕の今の状態は、長椅子に座っている僕の膝の上に、先輩が乗せて、先輩が背中を僕の胸に寄り掛かけている状態である。
もっとハッキリ言えば、僕は先輩の人間椅子の状態だ。
その状態から、先輩のお腹付近を、後ろから抱き締めているのである。
先輩の御要望に従い、僕は先輩を抱き締める力を強めると。
「あーちゃん、気持ち良いよ〜(ふんにゃぁ〜)」
先輩が、トロけそうな声でそう言った。
一見、僕達の関係は前とは変わらない様に見えるが。
だが、僕達は恋人どうしになっていたのだ。
そう、あれは、春休みが明けてからしばらくしての事。
その日の放課後、僕は、図書室へと向かっている所だった。
***************
図書室に向かって歩いていると。
「ねえ、あーちゃん(は〜ろ〜)」
イキナリ、のどか先輩に声を掛けられた。
「何ですか? 先輩」
「あのね、私に付いて来て欲しいの(おねがい)」
「? 分かりました」
そう言う先輩に、付いていく事にした。
・・・・・・
それから先輩に付いて行くと、先輩が僕を校舎裏へと連れて来た。
そして、先輩が振り返ると。
「ねえ、あーちゃん、お願いがあるんだけど。
あーちゃん、私を付き合って欲しいの」
いつも、ポヤポヤしている先輩が、普段とは違い、真剣な顔をしていた。
「最初は、可愛い男の子が部に入って、ラッキーな位にしか考えていなかったけど」
「あーちゃんを可愛がったり、あーちゃんとジャレたりしていると楽しかったんだよね」
「まあ、甘え下手な、あーちゃんを慰めると言うのもあるけど。
でも私は、あーちゃんの事が可愛くて、可愛くてしょうが無かったんだよ」
「それに私も、あーちゃんに甘えていると、心が安らぐんだから」
「そうやって、お互いに、甘え、甘えられている内に。
あーちゃんの存在が心の中で大きくなって、とても大切な人になってたの」
「だから、あーちゃん、私と付き合って」
そう言いながら、先輩が上目遣いで僕の事を見ている。
あの天真爛漫な先輩が、不安に揺れる瞳で僕を見ているのだ。
そんな先輩に僕は。
「先輩、僕も先輩に甘えたり、甘えられたりする内に、先輩の事を意識する様になりました。」
”でもあの胸に押し付けられるのは苦しいですが”と、笑いながら付け加えたが。
「じゃあ、あーちゃん・・・」
「ええ、先輩と付き合いますよ」
「あーちゃんーーー!」
先輩が、僕の名を叫びながら、僕の首に飛び付いた。
そして、イキナリ、僕の唇が先輩の唇で塞がれた。
「せ、先輩・・・」
「あーちゃん、ありがとう」
僕は、先輩の不意打ちに驚きながら、戸惑うが。
先輩は、それにはお構いなしに、僕にお礼を言った。
***************
「・・・ん、・・・ちゃん」
「ねえ、あーちゃん、聞こえている?(もしもし)」
「はっ、すいません、先輩」
先輩が、告白した時の事を思い出している内に、意識が飛んで行った様だ。
「私だけが、良い思いしてるのは悪いから。(わるいね)
あーちゃんにも良い思いをさせてあげるね(ゆるして)」
先輩がそう言うと、先輩の手が僕の手を取って、自分の制服の中に入れると、僕の手を自分の胸に当てた。
「(え、何なの、この柔らかさは!)」
前に、触らされた時は、ワイヤーなどの硬い感触があったが、この感触はそんな物は全然無く、タダひたすら柔らかいだけだ。
「ふふ〜ん、体育の授業の時に、ブラのホックが壊れたから、今は脱いでいるんだよね。(ノーブラだよ)
どお、私のおっぱいだけの柔らかさは(やわらかいよ)」
先輩がそんな事を言いながら、僕の手を使って、自分の胸を触っている。
先輩の体の感触、体温、それに甘い匂いにプラスして。
先輩の胸の感触が気持ち良くて、僕の意識が段々遠くなって行く。
・・・・・・
**************
あれ、あーちゃんの私の胸を揉む動きが、自発的になっている。
驚いて、振り向いて見ると、あーちゃんの目の焦点が合っていない。
しまったー、あんまり調子に乗りすぎて、あーちゃんの変なスイッチを押してしまった様だ。
そう思っていると、あーちゃんが私の服から右手を抜き、右手を私の頭を包む様にして押さえると、イキナリ私の唇を塞いだ。
・・・
しばらく、そうしてから唇が離れると、私は余りの快感に脱力状態になっていた。
それから、あーちゃんの右手は、スカートの上から、私の太股を撫でている。
放っておくと、大変な事になりそうだけど、脱力状態で力が出ないし。
それに、あーちゃんが、私をこんなに愛してくれているのだから、それに応えてあげたい。
いつかは、こうなるのだから、それが早いか遅いかの違いだけだ。
「はぁぁ・・・」
物凄い快感を感じながら、私はその快感に押し流されて行った。
二人とも誰か来るかもしれない事を、忘れているなあ・・・。




