表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妄執世界のアリス  作者: 千里万里
第一部 夢見るアリス
38/124

第五章その3

 トリアージとは、野戦病院や災害医療など、医療設備のキャパシティを超えかねない多数の傷病者が発生する医療現場において、患者の重症度によって治療の優先度を判定、選別し、医療効率の最適化を図る事である。

 アリスが元いた世界では、フランス革命後の戦乱の時代に始まり、世界中に広まったが、この世界では未知の概念である。

 アリスはそれを現状に合わせてアレンジした上で実施しようというのである。

 まず自身の情報収集能力によって、医療従事者の能力と医薬品の備蓄を把握。

 運び込まれてきた傷病者を、助かる見込みのない死者、緊急の治療を要する重傷者、治療を要する軽傷者、治療を後回しにできる軽傷者、の四段階に分類し、それぞれを担当する者に振り分けていく。

 重傷者は専門知識を持つ医者に、軽傷者は専門知識はないが一定の技量を持つ、ナユタのような素人に、といった具合に、である。

 なお、助かる見込みのない死者に必要なのは治療ではなく、聖職者による祈りである。

 アリスの介入によって、これまでしばしば停滞していた治療がスムーズに進むようになっていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ