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良き姉と良き友人

「あら?何よ、その顔。

言っておくけど、あの二人が上手くいったから貴方たちが生まれる事が出来たのよ?」


何ともいえない、複雑そうな顔を向けてきたコンラットに頬を膨らませたルーチェ。


「母さんはルーチェおばさんを信じてたのに・・・。」

「リリーナが、嫌だとか私の話に乗ってきたのなら、ちゃんと有言実行でプルートにはお仕置きするつもりだったのよ?嘘はついていないわ。

それに、おかしな子でも、大切な弟みたいな存在ですもの。

プルートの味方になってもいいじゃない。」


「・・・それにしても、父さんが心を読めるって知らなかったんだ。おじさん達も昔から知ってるもんだと思ってた。」

ルーチェに何を言っても無駄だと判断したコンラットは、もう一つ驚いたことを口にした。


今では普通に、クロノス達は父が心を読めることを前提に話をしている様子を見ている為、彼等は最初からそれを知っていて父と友人をしているんだとばかり思っていた。

弟のグリムが世界中を旅する中で、コンラットも行動を共にすることもあったが、心が読めると分かるとそれまでの友好的な態度を一転させる人を何人もみた。

いつ、クロノス達がそれを知ったのかは知らないが、何とも思わなかったのだろうか。

「あぁ。二人が結婚した時に、色々とプルートの行動を不審に思ったクロたちが問いただして、素直なプルートが教えたのよ。ボコボコにされていたけど、後は普通だったわね。」

「ぼ、ボコボコ。」


コンラットは顔を引き攣らせて驚いたが、それでも普通の友人付き合いが続けられている父たち四人を思い浮かべ、自分もそんな友人が欲しいなと考えた。

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