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朝のシャワー

すみません。ちょっと下品かも。すみません。

 しゃこしゃこしゃこしゃこ……


 鏡の中には、眠そうな顔をしている女の子が映っている。単調に歯ブラシを動かしている手も、抜けている顔も抜けるような白だ。

 薄いビールを水で割ったような色の細い髪。まだ若干跳ねているそれは、背中まで伸びており、もう数カ月で腰まで届くだろう。さすがにそろそろ切ろうかと思うが。

 大きな目の瞳は緑。元々色素の薄い茶色だった目だが、僅かに色素が濃くなったのだろうか? よくわからないが。

 元々彫が深い顔だったのだが、この顔はやや日本人顔に近い。つまり割と扁平になった気がする。まあ、女性の方が起伏が少ない顔であるし、こんなものなのかもしれない。

 先ほどから見ている鏡の中の少女は私だ。女性になったといっても、女性の気にすることを気を付けていればいいのだし、若返った分こちらの方が快適ともいえる。これで月の物がなければ完璧だったかもしれない。


 がらがらがらがらがら……ぐぇぇぇぇぇ。ぺっぺっ。


 えずいた。先日、作りすぎたレバーペーストを食べすぎたか。気を付けよう。

 いつもなら、顔を洗うのだが今日はシャワーだ。今日は、その。酷い目にあったのだ。まだ、その、若干気持ち悪い。どことは言わないが。もぞもぞとパジャマを脱ぐ。

 シャワーを浴びる。多少ガニマタになって洗う。どことは言わないけれど。実は自分で体を洗うのはもとの世界に戻ってからだ。それまでは、侍女的な女性に洗われていたからだ。ちなみに夜は美穂と一緒に入ることが多いので、美穂に洗われることが多い。つまり、あまり自分の体を洗うのに慣れていなかったりする。


 鏡に映る自分の体を眺める。うむ。今日も実に美しい。ちゃんと出てるところは出てるな。そしてちゃんと引っこんでるな! 今日も惚れ惚れするような体型だな!

(……エッチ)

 えっちじゃないし。もう自分の男の子部分は無反応だし? 多分。

(私の裸見ても何とも思わないんだ……)

 奇麗ですって。このたっぷりした胸も、つるりとしたお腹も、程よい太さの脚も。いや、程よい細さの脚も。

(……やっぱりエッチだぁ……)

 いや、だから。

 それぞれのパーツを堪能……いや、石鹸で洗った後、軽く拭いて脱衣所に出る。

「あ、ああ!? 父さん?」

 息子がいた。

「おう、幸太おはよう」

 全裸だ。双方とも。じろじろと眺める。うーむ、成長したなぁ。と思う。全体的に、である。

「……幸太よ」

「う、うん? 何?」

 私はフッと笑い……

「でかいな」

 と言いつつある箇所を眺めた。

「ちょっ!」

(!!)

 そして、もじゃもじゃである。どことは言わないけれど。

 ちなみに私は、つるっつるである。

「見事なギャランドゥだな!」

(!?)

「いや、いいから。なんか駄目だよ。いつのまにかディアちゃん見てたりするんだから!」

 おおう、今日の幸太は鋭い。ちゃんと見てるかもしれない。指の間からとか。

(……)

「ていうか父さん、いい加減隠したら?」

「すまんな。目の毒だわ」

 バスタオルを手に取り、体に巻き付ける。もちろん、下半身だけ。というボケはしない。これでも女性歴5年とちょっとなのだ。


 リビングから美衣が私を呼ぶ声が聞こえる。

「お父さーん! ごっはっんっだよーーー!」

「今行くよ!」


進まないですね。

※ 2014.7.2 字下げしてみました。また、少しだけ加筆しました。

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