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ゼネコン令嬢~ダム・ガール、悪役令嬢になりて異世界に建つ! 継母に家から追放されても、ショタ公爵さまとイチャコラしながらインフラ強靭化計画を実現しますの~  作者: GOM
第1部 ダム・ガール、ショタ公爵様と出会う。

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第24話:ダム・ガール、ドワーフ族の女の子を仲間に引き込む。

「なるほど、皆さんの得意分野は理解しました。今後ともよろしくお願い致しますね」


「は、はい。姫さまは、本当に凄い方なのですね。我ら、感服致しました」


 わたしは、ティオさまによって集めてもらったドワーフ族を主とした技術者と会談を終えた。

 それぞれの方々は得意分野が違い、様々な分野にわたる。


 ……ティオさまはお兄様、陛下から頂いた領地をちゃんとした物にしたいってお話してましたが、彼らを見るにティオさまの本気度が分かるの。


 公爵領の北方にそびえる魔族国家との国境になる二千メートル級の山脈。

 そのふもとには針葉樹を主体としたうっそうとした森が続き、多くの小川が平地に流れる。

 わたしが見た感じ、土はあまり肥えておらず酪農と少々の小麦栽培が主体。

 鉱山業はそこそこ発達はしているものの、精錬技能は高そうにない。

 更に石畳どころか、土むき出しの道路しかなく、橋もまばら。


 ……魔族国家からの脅威を受け止める緩衝地だったのを、ティオさまが貰った形なのね。


「まずインフラ開発を優先とし、住んでいる皆さんの生活向上を目指しましょう!」


「はい、姫さま!」


 わたしは皆の顔を見合わせ、今後の方針を伝えた。

 だが、その中。

 一言も言葉を発しなかったドワーフ族の女の子がいる事に気が付いた。


 ……ドワーフ族って女性はロリっ子みたいなのぉ!


「そういえば、そちらの女性。少し聞こえたお話ではスノッリさんの娘さんとの事。お一言もお話をなさらないのは、どうしてですか?」


「……あ、え……」


「ドゥーナ、姫さまの御前だ。何かお話せんか! すいません、姫さま。こいつ、王都の技術学校を卒業はしたものの、何やらせても中途半端で」


 ……え! 技術学校って、平民が通う専門学校じゃ最高峰のとこじゃない? わたしが言うのもなんだけど、凄い女の子じゃないの。


 私が声かけをしても、震えて言葉が出てこない女の子。

 父親である親方さんから促されても、顔を下に向けて言葉が出ない様だ。


「ドゥーナさん、とおっしゃられるのですね。わたくしが怖いですか? 正直、わたくしには威厳も気品もございません。先程、暴走したように技術バカでございますわ」


「お、お嬢さまは、お嫌じゃないんですか? アタイらはお貴族様と違って、いつも土や油にまみれて仕事をしてます。お嬢さまみたいにお綺麗な事は……」


 ……あ! この子は、自分が貴族の屋敷にいる事が場違いかもって感じちゃったのね。


 両腕をもじもじとして、まだわたしに眼さえ合わせようともしないドゥーナさん。

 自分と生まれも育ちも違うわたしを見て、色々思うところがあったのかもしれない。


「あ!」


「わたくし、そんな働き者の手が大好きなんです」


 私は手を伸ばし、ドゥ―ナさんの手を握る。

 小柄ながら、流石はドワーフ族。

 しっかりとした手をしており、油汚れが取り切れていなく、爪も黒い。


「き、汚いですよ!」


「一生懸命働いていたら手が汚れるのは当たり前ですわ。女の子なのに、こんなになるまで働くなんて凄いですの!」


 わたしは、ドゥーナさんの手をぎゅっと両手で抱きしめる。

 彼女の薄汚れていても、しっかりとして暖かい手は前世の父や母、そしてNPOのダム建設現場で働いていた現地の人を思い起こさせる。


「……お嬢さん、本気ですか?」


「本気に決まってますもの。そりゃ、女の子が着飾りたい、キレイで居たいって気持ちも理解します。ドゥーナちゃん、可愛いんですもん!」


 おもわず、ちゃん付けで呼んでしまうわたし。


 ……だって、如何にも可愛い幼女っぽいまま大きくなった感じの女の子なんだもん、ドゥーナちゃん!


「か、可愛いって!? お、お嬢さまの方がお綺麗で……」


「わたくし、正直自分の容姿は貴族の平均くらいだと思ってます。妹の方がもっと綺麗ですし、他にも綺麗な人は多くいますもん。でもね、ティオさまはわたくしを選んでくれましたの!」


「あー! さりげなく惚気てますね、アミータ姫さま。良かったですね、イグナティオさま」


「はぁ。恥ずかしがったり、自慢したり。お姉さんってば、面白いですね、ヨハナ」


 わたしの発言で、またまた賑やかになる謁見室。

 技術者の方々は怪訝な顔から、どこか生暖かい笑顔に変わった。


「ドゥーナ。この変な姫さんなら、俺たちを蔑ろには決してしねえ。俺達のこの汚れた手を好きだと本気で思ってくれているんだ。嬉しいじゃないかい。姫さん、いえ、アミータさま。我ら、技術者全員。貴方さまに忠誠を誓い、この公爵領を豊かにするご協力をさせて頂きやす!」


 そして、わたしに皆が頭を下げてくれる。

 どこがどうして、ティオさまじゃなくてわたしに忠誠を誓う話になったのか?

 実に解せない。


「スノッリさん、他の皆さん。今後ともよろしくお願い致します。さしあたって、ドゥーナちゃんをお借りできますか? 色々お話をしたいんです」


 でも、嬉しい話なのでわたしはお受けする。

 横目でティオさまが苦笑なさっているのを見るが、まあ今回は許してもらう事にする。

 そしてついでに希望を告げた。


 ……だって、技術学校を若くして卒業できる女の子なんて。一緒に技術談議が出来る女の子は貴重よ!


「え、あ、そ、姫さま。アタイは……」


「ドゥーナさま、もはや手遅れですの。ウチの姫さまが暴走したら終わり。でもね、何かあったら必ず助けてくださるから安心してくださいね」


 そのまま、文句を言いそうなドゥーナちゃんを引っぱってわたしは謁見室を離れる。

 背後で親方さんとかが、ぽかんとした顔を見せていた気もするが、今は女の子同士の会話が待ち遠しかった。

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