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ゼネコン令嬢~ダム・ガール、悪役令嬢になりて異世界に建つ! 継母に家から追放されても、ショタ公爵さまとイチャコラしながらインフラ強靭化計画を実現しますの~  作者: GOM
第五部 ダムガールは、幸せな未来を目指す!

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第52話(累計 第225話) ダムガール、敵エージェントと科学談義をする。

「これはこれは、実にお珍しい方々がお揃いですね。まさか、ゴブリン王陛下まで御来賓とは」


「挨拶は良い。早く本題に入ってくれないか、異界から来る死の商人よ」


 コンビットスの公館会議室。

 そこには多くの関係者が集まっている。


 ……前の方の席にはグリシュさまやエリーザ、ルキウスくん。後ろの方にはアル先生や親方やドゥーナちゃん、ジュリちゃん達もいるわ。


 死の商人、商社『デミウルゴス』のエージェント。

 ナイト798は挨拶をし、集いし人たちの顔を覗き込んだ後、作り物の笑顔を見せる。


 ……さっき廊下で見せた顔、何かわたし達をうらやむような表情の方が作り物の笑顔よりも良いと思うんだけどねぇ。野蛮な未開人をうらやむというのは、プライドが許さないのかも。


「ナイトどの。今回の会合は非公式ではありますが、我が国の王陛下にも会話内容は中継しております。今まであった御社とのアレコレ事は、とりあえず今は問いません。御社のお考えをお聞かせくださいませ」


「はい、公爵閣下。では、許可も出たようなので、今日赴きました本題。我が社が皆さまに求める事をお話いたします」


 ……事が事だけに、王様にも会話を魔道具で中継しているの。一応、『策』は労したけれど、話の内容次第では共存共栄の線もない訳じゃないからね。


 エージェントは手元のカバンを開き、カラー印刷された資料を取り出す。

 上質紙に写真込みのカラー印刷物という技術力の固まりを見せつけるだけでなく、どう見てもカバンの容量以上の紙の束をどんどん取り出す。


 ……これ、分かる人にしか分からない技術。オーバーテクノロジーだよね。無限収納なのか、何処かに繋がるゲートなのかしら?


「こちらの資料をお読みくださいませ。一番読むことができる方が多い只人語にて印刷してきました」


 ヨハナちゃんやファフさんの手を借りて配られた資料。

 表紙に社名らしき言葉と会社のマークのようなモノが見える。


「では、ご説明しますね。最初のページは、我が社について。我ら『デミウルゴス』は多くの世界を渉り取引を行います多次元商社。設立は、こちらの暦で言うところの二百年ほど前。我らの世界が他の世界を見つけた当初でございます」


 それから、エージェントは己が所属する商社の事を延々と語る。


 彼が住まう世界。

 そこは、こことは違う星。

 違う世界。

 星の海原に出ていくことすら可能な世界だった。


「しかし、我らにも簡単に越えられぬものがあります。アミータ嬢なら分かりますよね。宇宙を旅する際の最大の障害を」


「光の速度でしょうか?」


「ご名答! 流石は『英知の女神』の異名を持たれる才女」


 わたしの答えに本心から嬉しそうな顔をするエージェント。

 彼が話すに、担当してきた世界は俗にいう中世風ファンタジー世界が多かった様で、科学技術談議が出来る商談相手が多い様子。


 ……数少ない取引のあった科学技術世界は、星間戦争で自爆しちゃったみたいだけど。


「光の速度。三次元に生きる我らには中々超える事が出来ません。それを越えるには空間制御、そして次元を越える力が必要です。三次元世界を越える研究は進み、他の世界。異世界を経由する事で疑似的に光の速度の壁を突破したのです」


「で、その際に異世界。並行次元に存在する知的生命体のいる星を発見。貴方がた商社は、干渉しだしたというのですわね」


 ……確か、量子宇宙論に中に観測者というか、宇宙を知覚できる知的生命体があるから、宇宙が出来るみたいな話しが有ったっけ?


 わたしの呟きに頷くエージェント。

 彼らは広い世界に飛び出し、宇宙(そら)の海原や異世界に浮かぶ星へと向かったと。


「あのぉ、アミお姉さん。ボクたちは何が何だか?」

「アミお姉さん。流石に二十一世紀前半の宇宙論は、こちらでは概念の理解すら難しいですよ」


「あ、ごめんなさい。ナイトさま、御社やそちらの世界についての説明はこのくらいにしまして、本題に参りましょう。他の皆さまには後で、わたくしから説明いたしますわ」


 すっかり本題から脱線して、科学談義をしてしまったので、わたしは急ぎ話題の路線変更をする。


 ……SFとか科学技術にも詳しいルキウスくん以外は、分からないよね。神話の話の方が、まだ理解しやすいかも。


「失礼をしました。いえね、魔王陛下は出来なかった科学談議が楽しくて。ですが、これまでの話は無関係ではございませんです。我らが多くの星々や異世界と取引をしたのは、文明が高度に発展しすぎたからです」


 エージェントは語る。

 己らの文明が行きつくところまで行ってしまい、生命的に衰退を始めたと。


「我らは不老不死……ではありますが、これは望んでなった訳ではございません。科学技術の進歩と反比例して人類種としての生命力が下がっていきました」


 彼らの種族は、子を成す。

 繁殖能力が失われていった。

 わたしの前世世界でも、大なり小なり少子化が起き、高齢結婚からの妊娠不能や遺伝子異常が発生していた。


 ……アレのもっとすごいのが起きちゃったんだね。


「子が産まれぬままでは種が滅ぶ。我らは電子生命体として生きる事を選び、疑似的な不老不死となりました。あ! 今、私の身体ですが生体端末。ロボットというか、ドローンの一種です。意識体を生体にダウンロードしたもの。例え死んでも本体、魂の電子データ。ゴーストに影響はないのです」


 にっこり笑いながらとんでもない答え合わせをしてくるエージェント。

 今、目の前にいる者を殺しても無駄。

 もし手を出せば、容赦なく街ごと消すと言っているのだ。


「よくわからんが、オマエを今殺しても無駄ということだな?」


「おお! ゴブリン王陛下が正しいお答えを出されております。本来、ゴブリンは愚かと言いますが、只人や魔王陛下よりも賢いのですね」

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― 新着の感想 ―
電子生命体なら、Stargateシリーズでもやった、あの方法で殺せますね。 端末ではなく、本体のデータベースをぶっ壊すという力技(笑) ハブやバックアップも根絶やしにできるように、Virusを仕込んで…
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