表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
売国政府を断罪する最強転生者――彼の過去を暴くチートを得た私が小説にしたら、全世界が大発狂  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
C章 プリズンブレイク黙示録。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/188

11話 コズミックホラーな新入り。


 11話 コズミックホラーな新入り。


 ――ベアの身体能力はずば抜けていた。

 ここは刑務所の中なので、体力自慢・腕力自慢がそれなりにいるが、ベアはその中で圧倒的ナンバーワン。

 そんなベアを処理してみせたセンに、誰もが畏怖を感じている。

 何をどうしたのかが不明なため、余計に恐怖だけが募っていく。


 ――そんな囚人たちの輪から、ぽつりと外れている男がひとり。

 ヒッキエス・トレージ。

 肘に擦り傷、頬に腫れ、目だけがいつもより深く沈んでいる。

 体の痛みに耐えながら、じっと、存在感を消して、目立たないように、絡まれないようにしていた。


 ……そんな彼の努力は泡となる。

 なんと、ダルいことに……センエースが、話しかけてきたのだ。


「おっす、おらセンエース。特に理由はないけど、なんか、わくわくすっぞ」


 ヒッキエスが顔を上げる。

 周囲の囚人はそしらぬ顔で雑談を続けるが、

 耳の意識だけはセン達の方に向けている。


 ヒッキエスは、


(な、なんで、おれに話しかけてくるんだよ……)


 しんどそうな顔をセンに向けて、


「わ、悪いが……話しかけないでほしい。あんたといたら……無意味に目立ってしまう。これ以上、暴行を受けるのは勘弁だ……」


「そうか。じゃあ、こうしよう。もし、俺とのお喋りを拒絶するのであれば、今からお前を完膚なきまでにボッコボコにする。俺はこう見えて、空手1700万段だ。拳一つで宇宙を砕く事も可能。……そんな俺から『コズミックホラーな暴行』を受けるか、それとも、囚人共のぬるい暴行を受けるか……さあ、どっちがいい?」


「な……なんで、おれは、こんなにも……ついていないんだ……」


 もちろん、センの『宇宙どうこう』の発言を信じているわけではないが、

 『センがイカれた野郎であること』だけはハッキリと理解できた。


 世のなかは、『肉体的に強いだけの常人』より、『極度にイカれたサイコ』の方が怖いもの。


 ……ヒッキエスは、一度、自分の運命を呪ってから、


「……ぁ、あんた……あの『ベアとか呼ばれている大男』に何した?」


 『どうせ拒絶できないのであれば』と、気になっていたことを聞いてみるヒッキエス。


「と、糖尿は確かに目をやるが、急に視力がまったくなくなるようなことは……ない」


「なーに、大したことじゃない。ちょいとした魔法をかけたのさ。ちちんぷいぷいと軽やかにな」


「魔法ねぇ……」


 ヒッキエスの眉が、痛みと懐疑で同時にひきつる。


 背後で衣擦れの音がする。

 盗み聞きの輪が、一段、静かになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
センエースの登場で、 刑務所のヒエラルキーが一気に崩壊していく様子が、 スリリングで最高です!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ