表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
売国政府を断罪する最強転生者――彼の過去を暴くチートを得た私が小説にしたら、全世界が大発狂  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
C章 プリズンブレイク黙示録。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/188

7話 非礼をわびよう。すまなかったな。


 7話 非礼をわびよう。すまなかったな。


 『上が止めないのであれば、とことん好きにやらせてもらう』とばかりに、

 ベアが、


「そこまでだ、諸君。遊ぶまでは許すが……『オモチャを壊していい』のは、俺だけの特権だということを忘れるな」


 低い合図で輪が割れる。

 ベアは、ゆっくりと近づき、倒れているセンのアゴを、あえて中指で押し上げた。


「初日に『ナメられないように』とイキがるバカは多い。外でなら、それなりに有効な手段だろうが、この中では悪手だ。……監獄をナメるとどうなるか、身をもって教えてやろう」


 その脅しに対し、

 センは、


「ぁ、ありがたいね。ちょうど、それを知りたいと思っていたところだ」


 センは、己のアゴに触れているベアの手を軽く払ってから、

 ゆっくりと立ち上がり、砂を払った。


 すこし離れた場所で倒れているヒッキエスは、血を吐きながら、センの背を見つめる。

 『ヘイトがあっちに向いてくれて助かった』という安堵が心を包み込む。

 同時に、『心配』がこみあげてきた。


(……ぁ、あんな態度で……あいつは生きていられるのか……殺されるぞ……)


 ヒッキエスがそう思っていると、

 ベアが、センの腹部に思いっきり膝をぶちこんだ。


 センは、


「うぇっ」


 と、ゲロを吐く。

 つづけて、ベアは、センの髪を掴み上げて、頭突きをいれた。


 フラつくセンに、

 ベアは、


「どうだ? まだ、軽口をのたまう余裕はあるか?」


 そう聞かれたセンは、ゲロと血を吐きだしながら、

 両手を肩の高さまで上げて、


「お、おーけー、わかった。もうやめてくれ。非礼を詫びよう。すまなかったな。反省するよ」


 輪のざわめきが一拍だけ緩んだ。

 生意気な新人がすぐに折れたことに対する高揚感、満足感。

 数少ない獄中の娯楽。


 ……ベアが鼻で笑い、


「謝罪一つで贖罪が終わるほど、世の中甘くねぇんだよ。……来い」


 センの首根っこを掴んで、ズンズンと歩く。

 自分の房へと連れていくつもりの様子。

 ……取り巻き連中は動かない。

 こういう時は見て見ぬ振りがマナー。


 刑務官たちも、その行動を無視していく。

 これに関しては、センエースの命令を遵守しているから。

 ――何があっても関与してくるな。


 ……ヤードの端から通路へ抜ける二人。


 砂に倒れたまま、ヒッキエスはその背中を目で追った。

 鉄と血の味が舌に残り、肺が浅く上下した。

 立ち上がれない。


 ヒッキエスの目線にしゃがみこんだラットが、したたかな笑みで、


「よかったな、新入り。今日はあっちがリーダーの相手だ。しかし、明日はお前だろうな」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
気になる点、 誤字報告、 砂倒れたまま、 砂に倒れたまま、 もう一箇所気になる所が、 表現が独特なので何が正解が分からないですが、 「甲高い笑いがしゃがみ込む。」 この部分が少し気になりました。
何をする気なのかすごい気になる。センがダメージ受けたってことはアバターラ?もしくは自分にデバフ積んでる?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ