表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
売国政府を断罪する最強転生者――彼の過去を暴くチートを得た私が小説にしたら、全世界が大発狂  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
B章 財務省は眠れない。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/188

21話 エリート美女。


 21話 エリート美女。


 官邸の応接室に戻ったセンの前に、一人の女性高官が立った。

 スーツの襟を正し、真っ直ぐな目で言い放つ。


「……こういう下品な真似は、できればおやめいただきたい」


 センは目を細め、笑った。


「勇気あるね。俺に意見するとは」


「死ぬ覚悟はできています」


 硬い声。だが、瞳は一点の曇りもない。


 センは頷いた。


「いい目だ。名前は?」


「久剣カズナ。内閣官房副長官補――危機管理を担当しています」


 センは片眉を上げ、彼女を見据える。


「なるほど……ずいぶんなエリートでいらっしゃる。……お勉強だけやってきたやつの目じゃないねぇ。……武道をたしなんでいる眼力だな。いい感じに据わってる」


「剣道を学びました。久剣流で師範代を務めています。全日本選手権に出場したこともありますが、頂点には届きませんでした」


「学歴は?」


「東京大学法学部を卒業後、国家公務員Ⅰ種に合格。財務省に配属されましたが、危機管理の専門を志望して内閣官房へ出向。その後、米国ハーバード大学ケネディスクールに留学し、国際危機管理プログラムを修了しました」


「美しいエントリーシートじゃないか。実に文武両道だねぇ。……おーけー。了解。今後は、なるべく自重するよ。あと、俺の秘書になれ。日本政府と俺の間に入ってくれ」


「……ご命令とあらば」


「ちなみに、俺のことをどう思っている? 本音で言え」


「怪物。人型で、対話だけは出来るキング○ドラ」


「いい答えだ。それでいい」


 応接室に沈黙が落ちた。

 秒針の音が、再び戻る。



 ★



 ――一方そのころ、薬宮トコは自室で画面を凝視していた。

 報道は、闇川権之助が麻酔銃で沈黙させられ、群衆の怒号とともに搬送される様子を、昼のニュースのように繰り返し流している。

 コメント欄は炎上のごとく燃え盛り、どこもかしこも祭り騒ぎ。


「……捕まったんやな。ま、逃げ切れんやろ。センエースに目をつけられたら終わり。さて、あの怪物君は、ここからどうするんかな……」


 報道カメラには映らない死角。

 そこでセンがどう動くのか。

 それを知るために、トコは『視覚』を繋いだ。


「神様と視覚を共有できるとか……ほんまえぐいチートやな……なんで、あたし、こんなこと出来んねん」


 次の瞬間、応接室の光景が眼前に広がる。

 深く椅子に座るセン、その前に立つスーツ姿の女性。

 まっすぐな瞳で、堂々と意見をぶつけていた。


 ――久剣カズナ。

 かなりの美人だった。

 素晴らしいプロポーション。

 背が高くて胸も大きい。

 自分とは大違いだ……と、トコは普通に鬱になる。


 さらに、

 『センが彼女を評価し、秘書に指名する瞬間』を見てしまったため、

 トコの胸に黒いモヤが広がった。


「……な、なんで、秘書にする必要があんねん……あんたに、そんなもん、いらんやろ……一人で無敵に何でもできるんやから」


 小さな声が漏れる。

 それは自分でも気づいていなかった感情――嫉妬。


 それでもトコは、ノートパソコンに向かい、指を走らせた。

 責任を果たすみたいに、見たままを書きなぐる。


 『闇川断罪編』をまとめて投稿。

 群衆の熱、センの裁き、そして『新たな秘書』の登場。


 アップして数分もしないうちに、感想欄が爆発した。


〈おっ、もしかして、恋愛パートきた?〉

〈東大卒の文武両道美人と神様の結婚フラグ?〉

〈どんな子供が生まれるんやろなw〉


「……は?」


 スクロールするたびに、悪ノリ感想があふれ出す。

 胸の中のモヤが一気に燃え上がり、思わず画面に噛みつきたくなる。


「誰がそんな……! ……アホか、ほんまに……あの怪物君が人間と付き合うわけないやろ。立場が違うわ、立場が」


 パタン、とノートパソコンを閉じた。

 しかし頭の中では、センとカズナの姿が渦を巻き続けていた。


「イラつくなぁ……なんでやねん……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
カズナさん参戦で一気に物語が加速しましたね! センとカズナの対話の緊張感が最高でした。 トコちゃんの嫉妬描写もたまらない!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ