表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
売国政府を断罪する最強転生者――彼の過去を暴くチートを得た私が小説にしたら、全世界が大発狂  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
B章 財務省は眠れない。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/188

18話 ハントの時間。


 18話 ハントの時間。


 全てを晒したあとで、センは立ち上がり、肩をすくめた。


「さすがだぜ。さんざん好き放題やっておいて、責任なんか知ったことじゃないって? おまけに、今日この集まりに顔も出さず、とっくに逃走中とは、類まれな悪党だぜ」


 スクリーンが切り替わり、逃走経路のオーバーレイが走る。

 港区タワマンのエレベーターログ、地下駐車場でナンバー偽装したSUV、湾岸ヘリポートの離着陸記録、川沿い倉庫街での積み替え、環状線北上の防犯カメラ群――最後は郊外の貸し別荘。

 名義は例のSPV。

 窓の内側で動く闇川の影、その顔には脂汗がびっしり。


 センは顔も上げずに告げる。


「全国民に通達だ。懸賞金を出す。俺が出してもいいが……ここはクラファンにしようか。一口、一円でいい。透明エスクローは俺がやる。入出金は全公開、取り分の契約も俺が魔法で封印する。不正は一切できない。闇川権之助を『生け捕り』にした者に、全額をくれてやる。大金ってのは、こういうときに使うもんだ」


 全国民のスマホが震え、黒地に『〈闇川権之助 懸賞金〉』のバーが現れた。

 報道を見ていた者たちは、一斉に送金しはじめる。

 数字は雨粒のように跳ね、数千、数十万、百万、数千万……と加速していく。


 ――五分後、カウンタは容赦なく桁を繰り上げ〈三十二億〉で一度だけ息をつく。誰の号令でもない。

 これは国民の怒りの指数。


 センは最後に釘を刺した。


「OK。それでは、皆さま……ハントの時間だ。一狩りいこうぜ。……ただし殺すな。半殺しは許す。かならず、生かして俺の前に連れてこい。闇川は俺がやる。以上だ。諸君の健闘を祈る」


 応接室の隅で主計局長が顔を上げる。

 恐怖でも屈辱でもない、どこか、晴れやかな顔。


 理財局長が低くつぶやく。


「……これが、戦後の終わりか。」


 主税局長が頷く。


「……こんな日が来るとはな……」


 ★


 天井のスクリーンでは、逃走中の影の輪郭がまだ小さく揺れている。

 汗だくで、泥だらけの闇川が、山の中を走っていた。

 追いかける民衆の影も映りこむ。

 捕獲までカウントダウン。


 センは短く言い捨てる。


「走れよ、闇川権之助。お前が踏んだ地面のひとつひとつが、お前の逃げ道を消していく。人の怒りをナメたツケを払え」


 センは椅子に戻り、背筋を伸ばした。

 応接室に秒針の音が戻る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
センのただし殺すな。半殺しは許す。かならず、 生かして俺の前に連れてこい。のセリフにしびれました! 復讐心だけでなく、彼なりのけじめをつけようとする、 強い意志が感じられて、主人公の魅力が爆発してい…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ