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売国政府を断罪する最強転生者――彼の過去を暴くチートを得た私が小説にしたら、全世界が大発狂  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
A章 世界の夜明け。

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セン8話 渋谷サミット。


 セン8話 渋谷サミット。


 ――この瞬間を、人類は決して忘れない。

 地球の歴史で最も重い会議。


 東京・渋谷スクランブル交差点。

 狭い都市の交差点が、この日だけは惑星全体を代表する『地球の裁判所』となった。


 ――世界の中心と化した渋谷。


 アメリカ合衆大国の装甲車がアスファルトをきしませながら列を組み、交差点の入口を塞ぐ。

 その隣を、欧州の黒塗りリムジンがゆっくりと連なり、窓の奥に要人の影が沈黙する。

 さらに遠く、人民共和大国のパレード風車列が陽光を反射しながら進み、軍事国家の威容を街に刻みつけた。


 車列の隙間には、各国が持ち込んだ護衛部隊が散開している。

 黒い防弾盾が歩道に並び、銃口の列が無言で見下ろす。

 戦車のキャタピラの振動、リムジンのエンジン音、兵士の軍靴。

 それらすべてが渋谷に重なり、街全体を異様な緊張で縫い止めていた。


 ――まるで断頭台。鉄とアスファルトの檻。

 地球史上もっとも奇怪な舞台。


 各国の旗がビルに翻り、スクランブルビジョンには同時通訳の字幕が映る。

 画面を通して、数十億の視線が同じ一点を見つめていた。


 センエース。

 世界を揺るがす怪物。


 彼は、どこからか持ち出したイスに腰かけ、足を組み、黙して待っていた。

 防弾車に守られた首脳たちと対照的に、無造作に座るその姿は、逆に圧倒的な威厳を帯びていた。


 ★


 アメリカ大統領が先陣を切る。

 声は力強く、胸を張った。


「我々は、自由と人権を守る国です。あなたの力があれば、世界の平和は揺るぎないものとなるでしょう。ぜひ、国際社会と協力して、新たな秩序を築いていただきたい」


 その言葉は大気を震わせた。だが胸の奥は冷たい。


(センエース……この存在を取り込めれば、我が国の覇権は盤石だ。核を超える抑止力を独占すれば、ドルも市場も再び我々の支配下に戻る)


 ★


 中華人民共和大国主席は、したたかな笑みを浮かべた。


「我々は秩序と安定を何より重んじます。あなたの存在が、世界の安定を保つことを歓迎する。共に未来を築こうではありませんか」


 言葉は威厳を装っていた。だがその胸中には複雑な渦があった。


(この力があれば……国内の不満分子を一掃できる。周辺国も沈黙するだろう。逆に不興を買えば……国が沈む……慎重に事を運ばねば)


 ★


 欧州代表は整然と、まるで教科書を読むかのように語った。


「人類は長い歴史の中で、法と規範を築き上げてきました。あなたも、その枠組みの中で共存すべきです。我々は制度の倫理的鼓動を信じています」


 声は落ち着いていた。だが心は揺らいでいた。


(制度に取り込めば縛れる。国際機関の枠に押し込めれば、欧州は再び調停者となれる……だが――もし本当に『神の再来』なのだとしたら? 私の行動は正しいのか?)


 ★


 中東の首長は熱を帯びた声で言葉を紡いだ。


「高き力を持つ存在よ。我々は対話を望む。宗教も文化も超えて、平和を築こうではないか」


 熱烈な声の奥で、震えがあった。


(これは試練か、それとも啓示か……? もし本当に『神罰』ならば、我らの信仰を刷新しなければならぬ)


 ★


 そして――。


 日本臨時政権首班。

 総理はすでに消され、国会は空転。

 誰も後任を引き受けたがらない混乱の中で、

 『副総理(財務畑出身の地味な政治家)』が押し出された。

 本来なら、彼など、国際舞台に立てる器ではない。

 だが他に適切な人間がいなかった。


 彼はスーツの袖を押さえながら、一歩前に出た。

 メガネをなおし、溢れる汗をハンカチでおさえながら、


「……わ、我が国は今、未曾有の危機に直面しております。国民生活は深刻な打撃を受け、社会の再建は容易ならざる状況にございます。つきましては、この難局を乗り越えるために、あなた様のご理解とご支援を、何卒、何卒賜りたく存じます……」


 深々と頭を下げる。

 だがその胸中は震えていた。


(なんで私が……。くそ、くそ、くそ……た、頼む、どうか穏便にすんでくれ。最悪、日本の味方にならなくてもいいから……私の敵にだけはならないでくれ。死にたくない……死にたくない……)



 ★



 ――センは最後まで黙していた。

 まばたきもせず、首脳たちを観察し続ける。

 群衆も、報道陣も、世界の視聴者も、ただ彼の反応だけを待っていた。


 やがて、各国代表の演説が終わる。

 渋谷も、世界も、呼吸を止めて、センエースのリアクションを待った。


 脚を組んで座っていただけのセンが、ゆっくりと顎を上げ、冷たい声音で呟いた。


「……お前らの言いたいことは、以上か?」


 その一言で、交差点も、世界も、凍りついた。


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― 新着の感想 ―
各国の思惑が渦巻く中、脚を組んで黙して待つ センエースの威厳が凄まじい。 数十億の視線を一身に受けても動じないその姿は、 まさに世界を揺るがす怪物です。 最後のお前らの言いたいことは、以上か?の冷たい…
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